ブラウンGPは、F1トルコGPの決勝レースで、ジェンソン・バトンが1位、ルーベンス・バリチェロはリタイアだった。ジェンソン・バトンが、またしても圧倒的な強さを見せつけた。2番グリッドからスタートしたバトンは、1周目で首位に立ってからは独走状態。レース終盤にエンジンを労わるまでは、2位に20秒以上の差をつける余裕のレース展開をみせた。
一方の3番グリッドのルーベンス・バリチェロは、クラッチの問題でスタートに失敗し、後方に大きく順位を落としてしまう。その後、ポジションアップを試みるも、強引にオーバーテイクを仕掛け、ヘイキ・コバライネン(マクラーレン)と接触しスピン、エイドリアン・スーティル(フォース・インディア)と接触しフロントウイングを破損するなど、落ち着きのないレースをみせ、最終的にはギアボックストラブルで今季初のリタイアを喫した。バトンは、中国GP以外の6レースすべてで優勝しており、チャンピオンシップを独走している。ジェンソン・バトン (1位)「今日はチーム全員を表彰台にあげたいよ!これはトラックのみんな、そしてブラックリーのファクトリーとブリックスワースのメルセデス・ベンツ ハイパフォーマンス・エンジニアズ全員の勝利だ。今日は本当にこのクルマとエンジンに何ができるかを証明できたし、フェアにそしてきちんとした形でライバルを打ち負かせたのは素晴らしい気分だ。グリッドのダーティな側から良いスタートが切れたし、1コーナーで2位を維持することが本当に重要だった。1周目にセバスチャンがワイドになったときにチャンスをものにすることができたし、そこからはレースをコントロールできた。セバスチャンが3ストップ戦略だとわかってからは、1回目のピットストップでマシンを満タンにして、彼を僕の後ろに抑えておくために可能な限りコンスタントでいようと試みた。たとえ、彼が軽い燃料だとわかっていても、すぐにクルマが追い付いてくるのを見るのは嬉しくはなかったね。でも、彼がピットインしてからは、激しくプッシュすることができた。今日はすべてのほぼラップで笑顔でいられた。クルマの感覚は良かったし、最後のスティントではエンジンを節約するために後退することができた。マシンが完全に完璧だったのは初めてだし、このマシンがどれくらい優れているかを見るのはチームにとっても多くのことを意味する。チャンピオンシップをリードして僕たちのホームレースであるシルバーストンに行くことは素晴らしい気分だけど、アドバンテージを維持するためにはプッシュし続けなければならないことはわかっている」ルーベンス・バリチェロ (リタイア)「難しかったし、かなりフラストレーションを感じた一日だった。スタートでクラッチに問題が生じてしまい、それが原因でアンチストールが働いてしまい、スタートすることができなかった。集団の後方に落ちてしまったし、さらに困難なことに、ストレートでリミッターに当たってしまい、オーバーテイクすることができず、リスクを冒さなければならなかった。問題を埋め合わせようとしていたので、レース前半は波乱に富んでいたし、他のクルマと何度か接触してしまった。順位をあげるために戦う準備はできていたけど、スタートで始まったギアボックスの問題がさらに悪化してしまい、チームは僕のクルマをリタイアさせなければならなかった。マシンのペースが素晴らしいことを分かっているときに今回のような日を過ごすのは辛いことだけど、僕たちは立ち直るだろう。シルバーストンは好きなサーキットの1つなので、ポジティブなままで2週間後のイギリスGPに目を向けているよ」関連:F1トルコGP:ジェンソン・バトンが今季6勝目
全文を読む