元F1ドライバーでインディカーに参戦するセバスチャン・ブルデーは、ハースF1チームのギュンター・シュタイナーの“F1でレースをする準備ができているアメリカ人ドライバーはいない”という発言に激怒するアメリカ人ドライバーを理解できるとし、自分のF1での失敗は彼らの助けにはならなかったと語った。2016年にアメリカのチームとしてF1に参入したハースだが、これまでアメリカ人でチームのF1マシンしたのは4日間のテストをした開発ドライバーのサンティノ・フェルッチしかいない。
最近、ハースのチーム代表ギュンター・シュタイナーは、アメリカ人ドライバーは“リストの上位にはいない”とし、「現状ではF1レベルのアメリカ人ドライバーはいない」と語っていた。フランス出身のセバスチャン・ブルデーは、4度のCARTチャンピオンとして鳴り物入りで2008年にトロ・ロッソからF1に参戦したが、成績を残すことができず、2009年シーズン中に解雇されている。セバスチャン・ブルデーは、ギュンター・シュタイナーの発言にアメリカ人ドライバーが怒るのも無理はないと語る。「まったく配慮がないのは明らかだ」とセバスチャン・ブルデーはインディカーの公式サイトでコメント。「彼ら(F1)は、彼ら独自の島で小さなバブルのなかにいる。自分のゲームをして自分のゲームで評価されるか、まったく評価されないかだ」「アメリカ人ドライバーが個人的に受け止めたことは完全に理解できる。フェアではないからね。でも、いつF1がフェアだった? フェアだったことはない」「F1がオープンホイール・レーシングの頂点だということは否定できないし、チャンスを待っていたり、トライしようとしている人のことを誰も責めることはできない」セバスチャン・ブルデーは、自分やアレックス・ザナルディのようなアメリカレースのチャンピオンのF1での期待外れなキャリアが、アメリカシリーズのドライバーの認識の助けにならなかったと認める。アレックス・ザナルティは、CARTでタイトルを2連覇した後、1999年にウィリアムズからF1参戦するも1ポイントも獲得できずに1年でアメリカに戻った。「F3000でもチャンピオンになって、アメリカで4度のチャンピオンを獲得してようやくチャンスを得ることができた」とセバスチャン・ブルデーはコメント。「もちろん、僕はアメリカ人をあまり助けることはできなかった。なぜなら僕は失敗したからね!」「インディカードライバーをそう認識するだろう。僕の前の(アレックス)ザナルディなどもね。おとぎ話にならなかった」関連:ハースF1チームの“アメリカ人ドライバー侮辱発言”に批判続出