バルテリ・ボッタスが、2026年のF1フル参戦に向けて本格的に動き出している。F1通算10勝を誇るこのフィンランド人ドライバー(35歳)は、新規参戦を予定するキャデラックF1チームを有力な選択肢のひとつとして注視している。2024年限りでザウバーを離脱し、同チームはコンストラクターズランキング最下位に沈んだ。翌2025年はメルセデスのリザーブドライバーとしてF1に関与しているが、ボッタス自身は「まだ数年は戦える」と語り、キャリアの次章として意義ある長期プロジェクトへの参加を望んでいる。
「扉を開け続けている」「僕の目標は再びレースをすることだ」とボッタスはTopGear.comに語った。「だからこそ、ドライバー市場で何が起きているのかを把握しておく必要がある」「もちろん今は(マイアミに)来て目の前の仕事に集中しているけれど……同時に目も耳も開いていないとね」メルセデス時代に10勝を挙げ、ルイス・ハミルトンとのコンビで5度のコンストラクターズタイトル獲得に貢献したボッタスは、自らの経験がまだF1で活かせると信じている。「今の状況に満足しているわけじゃない。自分にはまだ確実に数年分の力が残っているし、F1に与えられるものがあると感じている」「ただ、F1は予測が難しいスポーツだ。次のチャンスがあるかどうかは誰にも分からない」キャデラックF1のプロジェクトは理想的な舞台かボッタスが関心を寄せているのが、2026年にF1参戦を予定しているキャデラックF1チームだ。アメリカの自動車ブランドであるキャデラックは、2029年までフェラーリ製パワーユニットを使用する予定で、先週末のマイアミGPでは大々的なチーム発表イベントを実施。セルジオ・ペレスなど複数のドライバーと関連づけられている。しかしボッタスは、この新プロジェクトが自身のキャリアの“第2章”にふさわしい環境になる可能性があると見ている。「キャデラックのようにF1に新しく参戦するチームは、非常にエキサイティングな存在だ」とボッタスは語った。「僕にとってモチベーションになるのは、明確な目標を持ったプロジェクトに加わり、数年間の契約で腰を据えて取り組むこと。それこそが今の自分に必要なことだ」「ただ1年だけF1に戻るのでは意味がない。僕が求めているのは、明確なビジョンを持つチーム。そういう意味では、新チームでゼロからスタートするのは非常に魅力的だと思う」「もちろん、好成績や表彰台、あるいは優勝を狙えるチームに空席が出た場合は、喜んで検討するつもりだ。ただ、今はその見通しを立てるのが非常に難しい状況だ」
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