バルテリ・ボッタスは、現在のメルセデスとの契約により、F1以外のレース活動も可能であることを明かした。昨年末にザウバーのレースシートを失ったボッタスは、かつてチームメイトだったルイス・ハミルトン在籍時のメルセデスにリザーブドライバーとして復帰。現在は、2026年からの参戦を目指す新チーム「キャデラックF1」との関係も取り沙汰されている。
イタリアの自動車メディア「automoto.it」のインタビューで、ボッタスは「まだこのスポーツでの旅は終わっていないと感じている。数年は戦えると思っている」と語り、F1復帰への強い意欲を見せた。ボッタスは、今季全24戦に帯同する契約のもとメルセデスに在籍。ガレージでは旧知のトト・ヴォルフ代表と並ぶ姿がしばしば見られ、新人のキミ・アントネッリのメンター役としての貢献も高く評価されている。「彼にはまだ学ぶべきことが多い。特に走ったことのないサーキットではね。僕の経験がセットアップやドライビングの面で役に立てばと思っている」とボッタスは語る。さらに、彼の契約にはF1優先ながらも他カテゴリーのレース参戦を許可する条項が含まれており、「今は忙しくてまだ実現していないが、F1以外でも走ることができる。ドライバーとしてのキャリアはまだ終わっていない」と強調した。シーズン中には、サウジアラビアGP後にオーストラリアを訪れ、恋人であるティファニー・クロムウェルとともにアデレード近郊で行われた100kmのグラベルサイクリング世界選手権に参加。近年は趣味としての域を超え、サイクリングにおいても高い競技力を見せている。35歳を迎えた今でも、トップレベルのレースに挑む自信を持つボッタス。F1への完全復帰を目指し、彼の“旅”はまだ続いている。