バルテリ・ボッタスは、昨年12月にニコ・ロズベルグがF1引退を発表したその日に後任についてメルセデスに問い合わせたことを明らかにした。「ニコが引退したその日に電話したよ。レーシングドライバーとしては常にグリッドでベストなクルマを走らせたいものだ。僕はメルセデスに『レースに勝って、F1ワールドチャンピオンになりたい』とはっきりと伝えた」とバルテリ・ボッタスは Auto Motor und Sport に述べた。
バルテリ・ボッタスの決意は明白だが、そこにはチームメイトで3度のワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトンという高い壁が立ちはだかる。だが、バルテリ・ボッタスは幻想を抱いてはいないと語る。「僕にとって大きなチャレンジだ。その一方で大きなチャンスでもある」とバルテリ・ボッタスは語る。「僕のルイスへのリスペクトはとても高い。彼の実績とドライビング能力をリスペクトしている。成功と目標を対処したいなら難しい一年になるのは確かだ」バルテリ・ボッタスは、新しいレギュレーションが導入される2017年はメルセデスに加入するには理想的なタイミングだと考えている。「もっと早く、2016年にメルセデスに来ていたら、タフだっただろう。今シーズン、僕たち全員にとってルールは新しい。クルマはコーナーで速くなるし、新しいタイヤの感触は異なる」「まだ(ルイスのように)長い間チーム、チーム内の作業システム、彼らの仕事の仕方を知っていることにアドバンテージがある。キャッチアップしなければならないし、急な学習曲線であることはあわかっている」「レースドライバーとして、非常にうまく反応しなければならない。クルマに満足し、リラックスしなければならない。それがあって、ベストな結果を出せる。それを忘れてはいけないと思っている。最も重要なことは自分を信頼することだ。ここまで僕のキャリアは全てがうまくいっている」「僕は速く走ることができるし、それはなくならない。チーム内の素晴らしいサポートは僕に多くの自信を与えてくれる。彼らは僕が素早く状況を学ぶ手助けをしてくれているし、僕を導いてくれている。放っておかれているわけではない」「チーム間の勢力図が同じままで、僕が2番手だったら落胆するだろう。それが僕の姿勢であり、メンタリティだ。レーシングドライバーとして、常にチームメイトの前にいたい」メルセデスの非常勤取締役を務めるニキ・ラウダは「バルテリは2017年シーズンに備えて非常にハードにプッシュしているよ」と語る。「私は常にバルテリと電話で話している。彼は全てを知りたがっているし、それは私のモチベーションも高めている。彼は我々全員からフルサポートを得ている」