BMWは、当初のカドバックへのF1チーム売却は成立せず、2010年のエントリーが承認されることを条件にペーター・ザウバーにチームを売却することを発表した。BMWは、今年限りでF1から撤退することを発表。F1チームをカドバックに売却するとしていた。しかし27日、BMWはカドバックへの売却が成立しないことを発表。代わりに、1993年にチームを設立し、2005年にBMWが買収するまでチームを運営していたペーター・ザウバーに売り戻すことになった。
BMW AGの取締役であるクラウス・ドレーガー博士は「我々は、この解決策にとても満足している」と語る。「チームの成功した将来のために最も重要な条件を満たしている。ペーター・ザウバーと当社との関係は常に素晴らしく、絶対的な尊敬によって特徴づけられてきた。ここ4年間のペーター・ザウバーとチーム全員の素晴らしい協力に感謝したい」ペーター・ザウバーは「この解決策を見出すことができて非常に安心している。これでヒンウィルの本部と職場の大半を維持できる。新チームはF1で非常に素晴らしい将来があると確信している。現在の新しい枠組みに転換しているF1は、プライベートチームに恩恵を受けるだろう」と述べた。「ここにいる我々のスタッフは非常に有能でモチベーションも高い。彼らとともにこの新しいチャレンジに立ち向かうことを楽しみにしている。非常に成功した4年間を共有できたことについてBMWに感謝したい」ペーター・ザウバーとの合意により、チームの人員は現在の388人から約250人に削減される。しかし、FIAはチームに2010年のグリッドを与えておらず、F1におけるチームの将来は不明なままとなっている。