バーレーン・インターナショナル・サーキットのザイード・ラシッド・アルザヤニ会長は、年内にF1を開催する準備が整ったと述べた。今シーズンの開幕戦として予定されていたF1バーレーンGPだが、バーレーン国内で反政府デモが勃発したことより中止。その後、バーレーンには非常事態宣言が発令されていたが、6月1日には解除される。
年内に日程を調整してF1バーレーンGPを開催するかは、6月3日にバルセロナで開催される世界モータースポーツ評議会で討議される。ザイード・ラシッド・アルザヤニ会長は31日(火)、 AP通信 に対し「今日にでもレースを開催でいる」と述べた。「我々はイベントを再び開催できる立場にいると感じている」だがF1内では、12月中旬という日程、人権問題、また多くのサーキット関係者が拘束されている事実を含め、反対の声もあがっている。「彼らはシーア派だから拘束されているのではなく、告訴されたため拘束された。保釈された者もいれば、まだ拘束されている者もいる」とザイード・ラシッド・アルザヤニ会長は述べた。シーズン後のスタッフの休暇が短縮されることに不満を抱いているチームもいるが、F1の最高権威バーニー・エクレストンはバーレーンGPの開催を強く望んでいるとされている。レースが開催されなければバーレーンから2011年の開催料を徴収できないためだ。「平和になり、彼らが満足するのであれば、我々は妥協をいとわないし、彼らのために喜んでレースを開催する」とバーニー・エクレストンは CNN にコメント。メルセデスGPのチーム代表ロス・ブラウンは、12月11日の日程は「全く受け入れがない」と難色を示しているが、バーニー・エクレストンはチームの不満を否定。「チームは満足していると思う」と述べた。
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