レッドブルF1の育成ドライバーである岩佐歩夢は、FIA F2選手権第10戦ハンガリーのフィーチャーレースを4位で終え、ランキング3位をキープした。FIA F2選手権第10戦ハンガリーは23日(日)、フィーチャーレースを迎えました。岩佐歩夢は予選順位通り3列目6番手からのスタート。23日朝からハンガロリンクは快晴となり、フォーメーションラップがスタートする午前10時5分は、気温26℃、路面温度38℃のコンディションとなった。
スタートでやや遅れた岩佐は第1コーナーまでに1台に先行され、7番手にポジションを落としたが、その先のコーナーで6番手を取り戻して1周目を終えた。上位陣がオプション(ソフト)タイヤでスタートするなか、岩佐はプライム(ミディアム)タイヤでのスタートを選択した。レース序盤、タイヤの違いとタイヤマネジメントによって、岩佐と前車とのギャップは開いていく。5周目には5番手と5秒以上の差で、岩佐は6番手を守って走行を重ねた。12周目、13周目と続けて上位車がタイヤ交換を行い、岩佐は4番手にポジションを上げる。しかし、オプションタイヤでスタートしたトップ3のペースは衰えず、3番手と岩佐の差は10秒以上開いた。オプションタイヤの保ちがいいと判断した岩佐は、早めの20周目にピットインしてタイヤ交換を行い、10番手でコースに復帰。その後、上位車がピットインし、22周目には岩佐は7番手となった。想定以上にオプションタイヤの保ちがよく、トップ3がタイヤ交換を行ったのは23周目からで、後続との差は大きく広がっていた。25周目に上位車のピットインによって6番手となった岩佐は、ペースを上げて追い上げを開始する。26周目の第2コーナーで前車をオーバーテイクし5番手。30周目、ペースを上げた岩佐は4番手にも1秒差以内に追いつき、ポジションアップを狙う。背後についてチャンスを伺う岩佐は、35周目の第1コーナーで果敢にインを突いてオーバーテイクに成功しポジションアップ。これで4番手となったが、その段階で3番手とは10秒以上の差が開いており、そのまま37周のレースを終えた。4位で12ポイントを加算した岩佐アユ気は、トータル132ポイントでランキング3位をキープし、ハンガリーでの2レースで上位とのポイント差を縮めることに成功。トップとの差は21ポイント、2位との差は10ポイントとなっている。6番手スタートの岩佐歩夢は4位入賞。上位との差を縮めランキング3位をキープ「4位という結果は、いろいろな状況を考えるといい結果だったと思います」と岩佐歩夢はコメント。「もちろん、自分もチームも求めていた結果ではありませんが、今日のマシンはスプリントレースに比べるとオーバーステアが強く、ペースがよくありませんでした。その状況で、この抜きにくいコースでオーバーテイクしてポジションを上げることもできたし、ポイントを重ねることができたので、自分としてはできる限りのことはしたという感じです」ストラテジーについては、前に同じ戦略のクルマがいなければプライム→オプションで行こうと決めていました。6番手からではリスクのある戦略ですが、セーフティカーも出なかったので、結果として戦略は五分五分だったと思います。ただ、今日のオプションの保ちは想定外でした。本来路面温度が低いとグレーニングが出やすいはずですが、今日は全くゼロの状態で、レース序盤にそれが分かった時点では、『今日のレースはダメかな』と思ったくらいです。ただ、それによって早めにタイヤをオプションに替えて、プッシュし続けての4位は上出来で、それ以上を狙うパフォーマンスは自分のマシンにはなかったと思います。次のスパでは優勝争いができるよう、チームとしっかり準備して臨みたいと思います」
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