レッドブルF1育成の岩佐歩夢は、FIA F2選手権第2戦サウジアラビアのスプリントレースで今季初優勝を飾った。FIA F2選手権第2戦サウジアラビアはジェッダ・コーニッシュ・サーキットを舞台に、3月18日(土)にスプリントレースが行われた。高速の市街地コースであるジェッダは、ランオフエリアがあまりない特徴的なサーキットだ。
ホンダ・フォーミュラドリーム・プロジェクト(HFDP)のドライバーとして参戦する岩佐歩夢は、前日の予選は6番手。リバースグリッドとなるスプリントレースでは上位グリッド車が降格となり、2列目4番手からのスタートとなった。午後6時10分、気温26℃、路面温度35℃のコンディションでフォーメーションラップがスタート。好スタートを切った岩佐歩夢は、1台をパスして2番手で第1コーナーに入った。首位に迫る岩佐歩夢は、2周目の1コーナーでアウト側からオーバーテイクを決めてトップに立った。2周目、後方でクラッシュが発生しセーフティカー(SC)が導入される。5周目にレースが再開され、後続に迫られる岩佐歩夢はトップを守り1コーナーをクリアした。後続が1秒以内に迫る接近戦が続き、その差をコントロールしながら岩佐歩夢はトップをキープ。7周目に再び後続のアクシデントによりSCが導入されたが、10周目に再スタートが切られ、岩佐歩夢は首位を保ちながらレースは後半戦となった。タイヤへの負荷が大きくないコースだけに、終盤戦に入っても後続は激しくプッシュして岩佐歩夢を攻め、コンマ5秒前後で迫る。しかし、岩佐歩夢はミスなく2番手との差を保ち、20周のレースでトップチェッカーを受け、今シーズン初優勝を飾った。岩佐歩夢はスプリントレースで初めての勝利となり、F2通算3勝目で10ポイントを獲得した。「今シーズンの1勝目を獲得できてうれしいです」と岩佐歩夢はコメント。「レース全体で非常に苦しい状況が続き、最後まで守り切っての勝利でした。マシンのスピードに関しては、全く余裕はなく、後続に比べて劣っているのが分かっていたので、ペースをコントロールしていました。具体的にはセクター1でペースを落とし、比較的速いセクター2、3で引き離すプランで、なんとか抜かれずにすみました」「昨シーズンのアブダビに似た展開となり、あの時の経験を活かせたと思います。苦しいながらも得た勝利は、自分にとっても、チームにとっても大きな自信となる、今後に向けてとてもポジティブなものです」「フィーチャーレースに向けて、スピード不足を補うマシンの改善は必要ですが、ストラテジーを含めポジティブに臨み、一つでも上のポジションでフィニッシュできるようがんばります」Brb...Just obsessing over Ayumu's hair blowing in the wind #SaudiArabianGP #F2 pic.twitter.com/9ZsQ7cAE0G— Formula 2 (@Formula2) March 18, 2023
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