2025年F1 オーストリアGPの決勝でトップ10入りしたドライバーのコメント。6月29日(日)にレッドブルリンクで2025年のF1世界選手権 第11戦 オーストリアグランプリの決勝レースが行われた。オーストリアGPは、マクラーレンが圧巻の1-2フィニッシュを達成する展開となった。ポールポジションからスタートしたランド・ノリスが今季3勝目を挙げ、オスカー・ピアストリがそれに続いて2位。フェラーリ勢も表彰台に滑り込んだが、マクラーレンのロングランペースには終始ついていけなかった。
後方では、メルセデスのジョージ・ラッセルが孤独な5位を走りきり、レーシングブルズのリアム・ローソンがキャリアベストとなる6位でフィニッシュ。ワンストップ戦略を成功させたフェルナンド・アロンソが7位、今季初ポイントとなるガブリエル・ボルトレトが8位と躍進し、ザウバーは2台揃ってのダブル入賞を果たした。ハースのエステバン・オコンも17番グリッドから追い上げて10位に入り、貴重な1ポイントを獲得した。1位:ランド・ノリス(マクラーレン)「この結果には本当に満足している。チームとして1-2フィニッシュは完璧な形だ。オスカーとのバトルも楽しかったし、マシンの速さと戦略を最大限に引き出すことができた。チームが投入してくれたアップグレードと、ここまで車を仕上げてくれた努力に感謝している。次は僕が一番好きな週末、シルバーストンだ」2位:オスカー・ピアストリ(マクラーレン)「本当に激しいレースだった。いいレースができたし、1-2で終えられてうれしい。スタートも良くて、勝利にも手が届きそうだったけど、最初のピットストップのあとにギャップを詰めるのが難しかった。素晴らしいマシンを用意してくれたチームに感謝したい。互いにバトルしながらも他チームから引き離せるだけのペースがあったのは誇らしいし、次のシルバーストンが楽しみだ」3位:シャルル・ルクレール(フェラーリ)「チームとしては良い週末だったと思う。今回持ち込んだアップグレードは確実に前進に繋がっていて、マクラーレンとの差も縮まりつつある。ただ、今日は彼らの方が速かった。ターン1ではランドに詰めようとしたけど、結果的にオスカーに抜かれる形になった。第1スティントではタイヤのデグラデーションが激しかったけど、それもレースの一部。今日の結果に後悔はない。全力を尽くして最大限の結果を引き出せたと思う。これからもさらなる進歩を目指して、表彰台の頂点に戻ることが最優先だ」4位:ルイス・ハミルトン(フェラーリ)「チームとしては堅実な週末だった。予選のパフォーマンスも上がってきたし、チームは本当によくやってくれた。レースペースは期待ほどではなかったけど、それでも表彰台争いができたことは誇っていいと思う。今週末のデータをしっかり分析して、どこを改善できるかを見極めたい。現場でもファクトリーでもハードワークを続けてくれているみんなに感謝している。次はフェラーリで迎える初めてのホームレース、楽しみにしている」5位:ジョージ・ラッセル(メルセデス)「この週末でW16の強みと弱点がはっきりした。暑くなるとパフォーマンスが落ちて、先頭集団についていくのが本当に難しくなる。今日のP5は最大限の結果だったと思う。ランドとの差が60秒もあるのは、今後やるべきことが多いということ。でも、改善すべき部分は明確なので、それに向けてしっかり取り組むつもりだ。次のシルバーストンは去年も良かったし、僕たちが得意とするサーキット。気温が少し下がってくれれば、表彰台争いができると思っている」6位:リアム・ローソン(レーシングブルズ)「素晴らしい週末だった。すべてをうまくまとめられたのが良かった。これまでのシーズンはタフだったけど、今回は必要な場面でしっかり速さを出して、最後までやり切ることができた。スタート直後は終わったかと思ったけど、チームの判断でワンストップに切り替え、それが完璧に機能した。全員が裏で信じられない努力をしてくれていて、心から誇りに思っている。この勢いをシーズン後半にも繋げていきたい」7位:フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)「11番手スタートから7位フィニッシュできたのは本当にうれしい。ワンストップ戦略は暑さの中で朝は不安だったけど、結果的にうまくいってチームの判断は正しかった。レースを通してDRSを活用できたし、最後は少し運にも助けられたと思う。あと1周あったら厳しかったかもしれない。厳しい週末を良い形で締めくくれてよかったし、チームのやる気も感じられる。次のシルバーストンにこの勢いを持ち込みたい」8位:ガブリエル・ボルトレト(ザウバー)「なんてレースだ。F1で初めてポイントを取れて本当にうれしいし、チームとしてダブル入賞できたのも最高だ。スタートからフィニッシュまでずっと激しいレースで、今日の成果をとても誇りに思っている。マシンのペースも戦略もすべてうまく噛み合って、チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれた。すべての瞬間に集中し続けて、ついにこの瞬間をつかめた。これは始まりに過ぎないと思っているし、もっと上を目指していきたい。最後にフェルナンドとのバトルは本当に楽しかった。簡単には抜かせてくれなかったけど、今日は何よりチームの成果を喜びたい」9位:ニコ・ヒュルケンベルグ(ザウバー)「3戦連続のポイント獲得は素晴らしい気分だ。昨日の厳しい予選から考えると、今日は本当に良いレースができた。攻めた戦略で早めに1回目のピットストップをして、タイヤを持たせながらしっかりとペースを維持できた。それが報われた結果だ。レースペースには自信があったし、今日もチャンスをうまく掴めたと思う。バルセロナ以降、マシンバランスも改善してきていて、3戦連続で異なるサーキットで結果を出せているのはポジティブだ。ダブル入賞はチームにとっても大きな成果で、ガブリエルの初ポイントも本当にうれしい。次のレースもこの勢いを維持したい」10位:エステバン・オコン(ハース)「予選の位置から考えると、ポイントを取れたのはチーム全体の素晴らしいリカバリーだ。1ポイントだけど意味のある結果だし、僕たちのマシンがレースではとても良いということを示している。予選でもう少しパフォーマンスを引き出せればもっと上を狙える。今日は信頼性も高くて安定していたし、終盤には激しいバトルもあって自分らしい走りができた。少しリスクもあったけど、ポイントを持ち帰れたことを評価したい」