2012年の開幕戦F1オーストラリアGPでは、DRSゾーンが2ヶ所に設置される。昨年のF1オーストラリアGPで初めて導入されたDRSは、オーバーテイクに貢献するデバイスとして一定の評価を得ている。昨年、アルバート・バークではDRSゾーンはピットストレートの1ヶ所にのみ設置されていたが、2012年はもう1ヶ所DRSゾーンが追加される。
「これまでメルボルンでのオーバーテイクは難しかったが、今回はDRSゾーンが2ヶ所に設置される」とザウバーのトラックエンジニアリング責任者ジャンパオロ・ダラーラは述べた。F1オーストラリアGPでのDRSゾーンの詳細についてはまだ発表されていないが、2つ目のDRSゾーンは、ターン2とターン3の間、もしくはターン12とターン13の間に設置されると予想されている。昨年、初めてDRSゾーンが2ヶ所に設置されたのはF1カナダGP。このときは検知ポイントが1ヶ所だけだったため、1つの長いDRSゾーンとしての機能に留まった。その後F1イタリアGPでは個別の検知ポイントが設置され、1つ目のDRSゾーンでオーバイテイクされたドライバーが、次のDRSゾーンで反撃するという光景がみられた。