アウディはル・マン24時間レースで通算13回目の総合優勝達成の翌週に、今度はアウディ R8 LMSウルトラを擁したフェニックス レーシングがニュルブルクリンク24時間レースでも総合優勝を獲得した。今回のレースでアウディ R8 LMSウルトラは24時間で159周4,035.102kmを走破し、これまでの走行距離記録を塗り替えた。
今年のニュルブルクリンク24時間レースは、レース序盤から多くのクラッシュが発生する荒れた展開とった。そして日曜日の夜明け後には、完全にスプリントレースの様相となり、ゼッケン4号車のアウディ R8 LMSウルトラを駆るクリスチャン・マメロウが、ブラックファルコンのメルセデスとわずか10分の1秒差の闘いを繰り広げた。何周にも渡るバトルの末にクリスチャン・マメロウはメルセデスに勝利し、チームはその後リードを拡げ続けた。その後も2位以下の5台が激しいトップ6争いを繰り広げ、中でもトップ3は同一周回という接戦が何時間も続いていた。最終的には、アウディ R8 LMSウルトラのハーセ / マメロウ / ラスト / ウィンケルホック組が、2番手に2分59秒のアドバンテージを持って総合優勝を果たした。今回の総合優勝は、クリストファー・ハーセとマルクス・ウィンケルホックにとっては2012年以来2回目となり、クリスチャン・マメロウとレネ・ラストにとっては初獲得となる。アウディは今年のレースで、総合優勝の他に2つのクラスで3つの成功を収めた。SP3Tクラスにアウディ TT RSで出場したラエダー モータースポーツとLMSエンジニアリングが1-2位を獲得。さらにSP4Tクラスでも、同じくアウディ TT RSで出場したベサプラスト レーシングが優勝を獲得した。アウディスポーツ カスタマーレーシング責任者のロモロ リブチェンはレース後に「優勝したチームを心から祝福すると共に、ニュルブルクリンク24時間レースに参加されたすべてのカスタマーチームにも心からの感謝を述べさせていただきます。今回のレースで我々は、第1級の技術力、最高のドライバー達、優れた戦略の数々、そして一丸となって闘うクルーのパフォーマンスが結集した最高の耐久レースを味わいました。ニュルブルクリンクというタフな耐久レースで、3年間に2度の総合優勝を獲得できたことに、心から幸せを感じています。SP3TおよびSP4Tでクラス優勝を獲得したチームの方々にも、心からの祝福を述べさせて頂きます。アウディスポーツ カスタマーレーシングにとって、これ以上望めない素晴らしい成功となりました」と喜びのコメントを残した。