アウディは、フォーミュラE 第4戦 サンティアゴePrixをダブルリタイアでノーポイントで終えることになった。電気自動車によるレースシリーズ、フォーミュラE選手権の第4戦が南米チリのサンティアゴで開催され、Team Audi Sport ABT Schaeffler(チーム アウディ スポーツ アプト シェフラー)のダニエル・アプトとルーカス・ディ・グラッシは、共にリタイアという残念な結果に終わった。
13番グリッドからスタートした昨年のチャンピオン、ルーカス・ディ・グラッシは、レース前半に6番手まで順位を上げる。しかし、レースが中盤にさしかかった直後、セカンドカーに乗り換えたディ・グラッシのAudi e-tron FE04にパワーロスが発生してピットイン。そのままリタイアとなった。一方、9番グリッドからスタートしたチームメイトのダニエル・アプトは、スタート直後にニック・ハイドフェルドとリヤホイールが接触。このアクシデントにより、Audi e-tron FE04のリヤサスペンションがダメージを受け、アプトはわずか7周でセカンドカーへの乗り換えを余儀なくされる。非常に早い周回でマシンを交換したため、レースを完走するために必要な電気エネルギーが不足して、途中で棄権せざるを得なかった。チーム代表のアラン マクニッシュは「何年もレースに関わっていますが、幸運なときもあれば、全てがうまくいかないときもあります。今日は間違いなくうまくいかないレースでした。それぞれ違った理由で2台ともリタイアしたことはとても残念です。しかし、レースでは時々そのようなことが起こります。ダニエルは不運なことにオープニングラップでリヤをヒットされてしまいました。ルーカスは力強いレースを見せていましたが、突然パワーを失い、ピットストップの後は何もすることができませんでした。原因はまだ判明していません」と語った。第5戦は、3月3日にメキシコシティで開催される。昨年のレースでは、ルーカス・ディ・グラッシが劇的な大逆転を演じて優勝している。