アウディは2026年のF1参戦に向けて、11月12日に「重大発表」を行うと予告した。SNS上で公開されたティーザー映像では、モノクロ基調のスタイリッシュなマシンシルエットが映し出され、ファンの間では早くも「正式リバリー発表か」との憶測が広がっている。アウディは2022年にサウバーの買収を発表し、2025年末をもってステークF1の体制を引き継ぐ形で正式参戦を開始する。
新チーム名は「レボリュート・アウディF1チーム(Revolut Audi F1 Team)」となり、タイトルスポンサーには英国の金融テック企業レボリュートが就任。CEOには元フェラーリ代表のマッティア・ビノット、チーム運営にはレッドブル出身のジョナサン・ウィートリーが加わり、ドライバーはニコ・ヒュルケンベルグとガブリエル・ボルトレトのコンビで2026年を迎える。正式リバリー発表か、注目の「11月12日」アウディF1が予告した11月12日の発表は、SNSでのティーザー内容から「初のチームカラーおよびリバリー(塗装デザイン)公開」が最有力視されている。ティーザーには黒と白のコントラストが印象的なマシンの一部が映し出されており、過去に耐久レースで採用されたカーボンとレッドを基調とするカラーリングの継承を示唆するものではないかと見られている。今回の発表では、2026年新レギュレーション下でのコンセプトカー公開や、ファクトリーチームとしてのエンジン開発進捗の一端が明らかになる可能性もある。すでにアウディは自社パワーユニットの試験をネッカースルム工場で開始しており、F1参戦に向けた準備が最終段階へと入っている。チーム体制と戦略的ポジションアウディはサウバーの既存インフラを引き継ぐことで、短期間で競争力のある体制を構築できる点が強みだ。一方で、2026年からの新パワーユニット規定では電動システムの比率が大きく変化するため、技術開発力が勝負の鍵を握る。また、CEOのマッティア・ビノットはフェラーリ時代からPU開発と組織再構築に長けた人物であり、レッドブルの元スポーティングディレクターであるジョナサン・ウィートリーの加入は、運営とピットワーク面での強化を意味する。経験豊富なヒュルケンベルグと母国期待のルーキー、ボルトレトの布陣も、長期的な育成戦略と即戦力のバランスを取った構成だ。分析:アウディの参戦は“第3勢力再編”の起点になる今回のティーザーは単なるリバリー発表以上の意味を持つ可能性が高い。アウディは、2026年レギュレーション下で「フェラーリ、メルセデス、レッドブル」に続く“第3勢力”のポジションを狙っており、電動化と効率性を軸にした技術ブランディングを全面に押し出すとみられる。また、フォルクスワーゲングループ内でのF1プログラムは、既に撤退したポルシェ計画の代替的な存在でもあり、グループとしての競技参入の象徴的意味合いが強い。11月12日の発表では、マシンのカラーリングだけでなく、チーム理念や技術開発ビジョンに関する映像メッセージも披露される可能性があり、アウディが「F1ブランド」として本格的に世界市場へ打って出る第一歩となる。今後の焦点:2026年型マシンと初走行時期今回の発表を皮切りに、アウディは2026年型マシンのコンセプト公開、PUのベンチテスト結果、そして2026年プレシーズンテストへのスケジュールを順次発表していくと予想される。実車の正式ローンチは2026年2月頃になる見通しで、初のシェイクダウン走行がいつ行われるかも注目点だ。アウディF1の“ブランド誕生の日”となる11月12日。リバリー発表を超えた「新時代の幕開け」となる可能性がある。 この投稿をInstagramで見る Audi F1 Project(@audif1)がシェアした投稿
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