アウディは、2026年のF1参戦に向けた準備を本格化させる中、また新たな重要な契約に署名した。ザウバー・モータースポーツは、2024年6月1日付でステファノ・バッティストンを最高商業責任者(CCO)に任命し、明るい未来に向けてまた一歩前進した。バッティストンは、CEOのアンドレアス・ザイドルの直属となり、チームが2026年にアウディのF1ファクトリーチームへと移行するにあたり、商業戦略を指揮する。
バッティストンは、以前にアルファロメオでF1に携わった経験があり、アウディプロジェクトの商業ディレクターを務めたほか、マセラティやメルセデス・ベンツの主要スポンサーであるIWCシャフハウゼンでも活躍した。新しい役職において、バッティストンはマーケティング、ブランド、コンテンツ、事業開発、パートナーシップなどを含む分野を担当する。「アウディのF1プロジェクトは、ますます勢いを増している。アウディの世界的な地位は確固たるものであり、非常に印象深い。私はこのプロジェクトを推進していくことに、喜びと決意を同じくらい感じている」とバッティストンは語った。「我々は、ブランドのための先駆的なプラットフォームとなることを使命とし、従来のパートナーシップや顧客エンゲージメントを超える文化への扉を開くという新たなチームを結成している」「アウディのF1参戦は、モータースポーツにおける同社の輝かしい歴史の頂点であり、この機会と挑戦に感謝している」また、マクラーレンの元ボスであるザイドルも、バッティストンの就任を歓迎した。「ステファノの任命は、2026年よりアウディのF1ファクトリーチームとなるための重要な一歩であり、アウディとともにF1参戦を目指す上で、今後も築き上げていく確かな基盤となるだろう」とザイドルは述べた。「これにより、我々は競合他社よりも商業的に優位な立場を確保できる。ザウバーグループに入社以来、ステファノと仕事をしてきた。彼とは野心的な目標を共有しており、ステファノをこのプログラムに迎えることで、目標実現に一歩近づける」「コース上でのレースとコース外でのレースがある。我々は、その両方で勝利したい」