2026年F1中国GPで、アストンマーティンの苦境が改めて浮き彫りになった。フェルナンド・アロンソは予選19番手、ランス・ストロールは21番手と最後尾付近に沈み、チームのパフォーマンス不足が明確となっている。タイトル争いを狙う体制で2026年を迎えたはずのチームだが、現状はむしろグリッド最後方グループに沈んでいる。こうした状況を受け、チームオーナーのローレンス・ストロールが首脳体制の判断を後悔しているとの報道も出ている。
中国GPでも露呈した深刻な戦闘力不足上海インターナショナル・サーキットで行われた予選で、アストンマーティンは厳しい結果に終わった。フェルナンド・アロンソはQ2進出ラインから1.7秒遅れ、19番手にとどまった。ランス・ストロールも21番手に沈み、キャデラックのバルテリ・ボッタスにも先行を許す形となった。スプリントでも状況は変わらなかった。アロンソとストロールは17位と18位でフィニッシュし、3台のリタイアによって順位を上げただけだった。19周のレースでは、ポイント圏から10秒以上離されている。ホンダPUへの不満とチーム内部の緊張チーム関係者の間では、現在の不振の原因としてホンダのパワーユニットが十分に機能していないことが挙げられているという。一方で、エイドリアン・ニューウェイが設計したシャシー自体は、単体ではグリッド上位5台に入るポテンシャルを持つとされている。しかし、そのニューウェイをチーム代表に据えた判断については疑問の声も出ている。ニューウェイは中国GPにも姿を見せておらず、他チームの代表とは異なる働き方が改めて注目されている。ニューウェイ起用を「失敗」と認識かドイツメディアの関係者によると、ローレンス・ストロールはニューウェイをチーム代表に据えた決断を「誤りだった」と認識し始めているという。ストロールは、元チーム代表のアンディ・コーウェルとの対立においてニューウェイ側に立ったとされるが、現在のパフォーマンス低迷がチーム内部に大きな影響を与えている。シルバーストンを拠点とするチームの現状は「災害」とも形容され、ストロールは精神的にも限界に近い状況だと伝えられている。こうした背景から、チーム売却の可能性を巡る噂まで浮上している。アロンソ「数か月は最下位争い」フェルナンド・アロンソも、チームの現状について厳しい見方を示している。「僕たちが最後尾グループから抜け出すまでには、3〜4か月はかかると思う。パワー不足が非常に大きい」アロンソは予選後、こう語った。アストンマーティンは当面、キャデラックなどと下位争いを続ける可能性が高いという見方だ。少なくとも今後数か月は、チームにとって非常に厳しい戦いが続くことになりそうだ。Source: F1 OVERSTEER