アストンマーティンのチーフトラックサイドオフィサーを務めるマイク・クラックは、2026年F1バルセロナ・シェイクダウンで新型マシンが初めてコースに姿を現した瞬間について、「感情的で特別な時間だった」と語った。ホンダとの新たなワークスパートナーシップ、自社製ギアボックスの投入、そして大幅なレギュレーション変更が重なる中で迎えた初走行。その舞台裏と今後に向けた見通しを、クラックが明かしている。
Q:バルセロナ・シェイクダウンで新しいアストンマーティンがガレージから出ていく瞬間を見て、どんな気持ちでしたか?新車が完成するたびにそうだが、いつも感情的になる。本当にエキサイティングな瞬間だ。ここ数日間、非常に多くのハードワークがあって、これからもまだやるべきことは山ほどあるが、今日はひと息ついて、無事にマシンをコースに送り出せたことを喜んでいいと思っている。チーム全員が注いだ努力への賛辞でもあるし、とても良い瞬間だった。Q:ここまでのプレシーズン準備について教えてください。今回の状況はかなり特別ですよね。その通りだ。我々は新たにホンダを迎え、パワーユニットのワークスパートナーとなった。さらに、長い年月を経て初めて自分たちでギアボックスを製作し、新しいシャシー規則、新しいパワーユニット規則が同時に導入されている。ワークスチームとしての本格始動とレギュレーション変更が重なり、大きな変化の中にいる。エイドリアンも加わり、非常にエキサイティングな状況だ。正直に言えば少し遅れはあったが、このテストに間に合わせることができた。その点は誇りに思っていい。Q:ホンダとの新しいパートナーシップ、パワーユニット統合の現状はいかがですか?まだ始まったばかりだ。長年組んできた以前のパートナーとの関係があったからこそ、新しい人たちを知り、働き方や責任分担を理解する必要がある。ただ、スタートは良かった。お互いに笑顔もあり、彼らは本当にレーサーだ。率直に意見をぶつけ合えるし、とても前向きな関係だと感じている。今後もこの関係を深めていくのが楽しみだ。Q:ピットレーンではフェルナンドがピットウォールに立ち、ランスが走り、ローレンスやエイドリアンもガレージにいました。あの瞬間のやり取りは?正直に言うと、その前は「いつ出られる?」「本当に準備できている?」という会話ばかりだった。トラックサイドチームとして、まず安全性と信頼性を確保することが最優先だからだ。レギュレーションもマシンも非常に複雑で、こうした状況では絶対に妥協できない。マシンがコースに出ると、それは特別な瞬間になる。ただし30秒もすれば、すぐに次の段階、次の走行、次の課題へと意識が移る。F1は本当に容赦がない。それでも新車の最初の周回は、誰にとっても特別だし、あの時間を共有できたのは良かった。フェルナンドがピットウォールにいたのも印象的だったが、正直に言えば彼にはピットウォールではなく、マシンに乗っていてほしい。ただ、ランスが最初に走ったのも含めて、良い瞬間だった。Q:明日以降に向けての見通しは?今日は基本的にインストールとシェイクダウンだった。今はシェイクダウンウイークであることを忘れてはいけない。ここからは走行距離を重ね、作業を積み重ね、互いの働き方を学び、ホンダとの統合を進めていく段階になる。天候も良さそうだし、タイヤも十分にある。与えられた一日を最大限に活かしたい。