アストンマーティンF1チームは、2025年のF1世界選手権のシーズン開幕前夜、シルバーストーンのAMRテクノロジーキャンパスにある新しい社内風洞を使用していることを発表した。オーストラリアグランプリの最初のプラクティスが始まる直前、チームは新しい最先端の設備を使い始めたことを発表し、計画中の選手権挑戦に向けた「パズルの最新ピース」と表現した。
メルセデスとの共有契約が終了したのち、アストンマーティンの風洞はFIA(国際自動車連盟)に認可されたものとなり、2025年仕様のAMR25の開発をサポートするとともに、2026年の挑戦者となるチームの「大きな焦点」にもなる。風洞は60,580m3の建物内にあり、そこには高度な積層造形機や、より高度な60%スケールの新型モデルの製作エリアも含まれている。これにより、「迅速な開発とより優れた運用効率」が可能になる。アストンマーティンは、この新しい風洞で2025年モデルの開発を行う予定である。アストンマーティンは2026年に新たな時代を迎える準備を進めている。その年、彼らはレッドブルに数々の世界タイトルをもたらしたホンダと、ワークスパワーユニットの新たなパートナーシップを結ぶ予定である。「AMRTCの風洞施設建設に貢献してくださったすべての方々に感謝する」と、アストンマーティンCEO兼チーム代表のアンディ・コーウェルは語った。「外部パートナーと社内新技術を緊密なスケジュールでまとめ上げるという任務は、素晴らしいものだ」「この施設は、空力エンジニアがF1マシンの複雑な流れの物理現象をより詳細に観察することを可能にする新しいテクノロジーを提供してくれる。2026年からの完全なワークスチームとしての活動に向けて、すべてがひとつの屋根の下に揃うことは、我々にとって非常に有益である」アストンマーティンの風洞が稼働開始したというニュースは、エイドリアン・ニューウェイが同チームに到着した直後に発表された。デザインの第一人者であるニューウェイは、今月初めに勤務を開始した。