アストンマーティンF1のテクニカルディレクターを務めるダン・ファロウズは、最近F1グリッドを支配しているにもかかわらず、レッドブル・レーシングに「絶対に勝てる」と主張した。ミルトン・キーンズを本拠地とするレッドブル・レーシングは昨シーズン、マックス・フェルスタッペンが栄光を手にし、チームメイトのセルジオ・ペレスがワンツーを達成。ドライバーズとコンストラクターの両チャンピオンを獲得した。
アストンマーティンはレッドブルの最大のライバルとしてキャンペーンをスタートさせ、フェルナンド・アロンソが開幕8戦で6回の表彰台を獲得したが、ライバルたちは中期的にはマシンの開発を上回り、その挑戦は立ち消えとなった。しかし、シ-ズンの終わりには、新たな挑戦が始まるかもしれないという希望の光が見えた、フィールドの差は縮まっており、ファロウズはレッドブルを捕まえることができると確信していると主張する。「2022年以降、レッドブルのようにうまくいっているチームがあれば、必然的に、彼らのソリューションについてある種の収束が起こるだろう」とファロウズはメディアに語った。「現在のレギュレーションでは、見た目が大きく異なるマシンを用意するのは簡単ではない」「それよりも興味深いのは、ラップタイムの収束が見られることだ。非常に接近しており、このことは、我々が大半のマシンで目にしているような、ある意味で大きな概念的な一歩を踏み出せないことを示唆していると思う」「でも、だからといってその面白さが損なわれるわけではない。「我々は細かいディテールからラップタイムを見つけることに夢中なんだ。フロアやマシンの他の部分のより詳細な要素が得られたが、まだ多くのラップタイムを引き出せるはずだ」「我々は『レッドブルに絶対に勝てる』というアプローチをとっている。それを追い求め、彼らに焦点を当て、それを目指している」ダン・ファロウズ (アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラワンチーム/テクニカルディレクター)レッドブルは「ベンチマーク」昨シーズン、レッドブルが昨季優勝を逃したのは、カルロス・サインツがシンガポールGPでフェラーリに勝利した1レースのみで、フェルスタッペンとペレス以外ではマクラーレンのオスカー・ピアストリがスプリントを制しただけだった。個々のイベントだけでなく、シーズンを通しての勝利にむけてレッドブルにフォーカスしているのかと尋ねられたファロウズは「レッドブルがパフォーマンスのベンチマークであることは言うまでもないが、我々にとっては誰が最速のマシンを持っているかがフォーカスだ」と語った。「個々のレースについて考えるよりも、エンジニアリングの観点から、どんなサーキットでも競争力を発揮できるマシンを作らなければならない。それこそが我々が本当に注力していることだ。つまり、ドライバーにとって使い勝手のいいクルマを作ることだ」「競争力のあるスタッツやレッドブルにどう近づくかは、その後だ。クルマにパフォーマンスを与えれば、そのレベルで競争できるようになる。それがまさに我々が望んでいることだ」
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