クリスチャン・ホーナーがアルピーヌF1チームへの出資を巡り協議を進めている。アルピーヌの実質的なトップを務めるフラビオ・ブリアトーレが、2026年F1マシンのリバリー発表の場でその可能性を否定しなかった。昨年シーズン途中にレッドブル・レーシングを離脱して以降、ホーナーのF1復帰ルートは複数取り沙汰されてきた。アストンマーティンF1加入説は紆余曲折の末に実現せず、その後、短期的な復帰先として最も有力視されているのがアルピーヌF1だ。
アルピーヌF1は2023年、オトロ・キャピタルを中心とする投資家グループにチームの24%の株式を売却している。この投資グループには俳優のライアン・レイノルズやマイケル・B・ジョーダン、NFLカンザスシティ・チーフスのパトリック・マホームズ、トラビス・ケルシーらが名を連ねている。この24%の持分は、チーム成績の低迷にもかかわらず評価額を大きく伸ばしており、将来的にF1プロジェクトへ関わる際には単なるチーム代表職ではなく株式保有を望むホーナーにとって、理にかなった対象と見られてきた。最近では、ホーナーがこの24%の持分を巡って投資家側と協議を進めているとの噂が広がっていた。ブリアトーレはこの件について問われると、次のように語っている。「今は非常に混乱している。6つか7つか分からないが、毎日のように新しいグループの話が出てくる。毎日、オトロについて電話がかかってくる。私は気にしていない」「仮にオトロがアルピーヌの持分を売りたいとしても、誰かがその24%を買えば、残りの75%は我々のものだし、その時点で話し合うことになる。だが現時点では、これが状況のすべてだ」「私はクリスチャンを長年知っているし、普段から話もしている。ただ、それは今回の件とは関係がない」「まずオトロの持分を買う必要があり、その後でルノーが買い手を承認し、そこから何が起こるかを見ることになる」「彼はオトロと交渉しているのであって、我々と交渉しているわけではない」ブリアトーレはホーナーと私的に親しい関係にあることで知られている。昨年8月には、ホーナーは「現時点ではアルピーヌの構想に含まれていない」と語っていたが、それは将来的な協力の可能性を否定するものではなかった。ホーナーがアルピーヌF1にとって有益な存在かと問われると、ブリアトーレはこう答えている。「どんな人でも、どのポジションに置くか次第でチームにとって良いアセットになり得る。問題はない」アルピーヌF1では、スティーブ・ニールセンが日常業務を担うマネージングディレクターとして起用されている一方で、ブリアトーレ自身が事実上のチーム代表としてチームを統括している。ホーナーの動向次第では、アルピーヌF1の権力構造や将来像に少なからぬ影響を及ぼす可能性がある。