アルピーヌF1チームは、ジャック・ドゥーハンとの関係を完全に解消したことを正式に発表した。2026年F1シーズンに向け、ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで双方が合意に達したという。ドゥーハンは2024年最終戦アブダビGPでF1デビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めて同チームのレースシートに昇格したドライバーとなった。
2025年シーズン序盤も起用され、計7戦に出場したが、開幕戦オーストラリアや日本GP週末のプラクティスでの大きなクラッシュなどもあり、6戦を終えた時点でリザーブドライバーのフランコ・コラピントと交代する形でレースシートを失った。その後もドゥーハンはリザーブとしてチームに残留したものの、テスト走行の機会はなく、シミュレーター作業も最小限にとどまっていた。レース現場ではピエール・ガスリーとコラピントのバックアップとして帯同するにとどまり、実質的に将来の展望が見えない状況が続いていた。アルピーヌF1とジャック・ドゥーハンが完全決別 8か月に及ぶ去就問題に終止符アルピーヌは声明で次のように述べている。「BWTアルピーヌF1チームは、2026年FIAフォーミュラ1世界選手権に向けて、ジャック・ドゥーハンのドライバーサービスを継続しないことで相互合意に達したことを確認する。彼が他のキャリアの機会を追求できるようにするためだ」「ジャックは2024年アブダビGPでグランプリデビューを果たし、アルピーヌ・アカデミー出身として初めてチームのレースシートに昇格したドライバーとなった。チームは過去4年間、オン・オフ両面で示してくれた彼の献身とプロフェッショナリズムに感謝し、今後の成功を祈っている」ドゥーハンはコラピント同様、F1ではポイントを獲得できないままシートを失った。2025年の6戦では速さの片鱗を見せる場面もあった一方で、ミスやアクシデントが重なり、評価を固めきれなかったのも事実だ。今後については、日本のスーパーフォーミュラ参戦が有力視されている。2025年末には複数のチームとテスト機会について協議していたことが知られており、スーパーフォーミュラのレース活動と並行して、別のF1チームでのテストやリザーブ役割を得る可能性も模索しているとされる。理想的なシナリオは、2027年のF1復帰につながる足掛かりを築くことだ。具体的には、鈴鹿で行われたルーキーテストに参加したコンドウ・レーシングからの参戦が濃厚と見られている。同テストでは同一コーナーで複数回クラッシュする不運もあったが、チーム側は擁護の姿勢を示していた。コンドウはトヨタ製エンジンを使用しており、トヨタと技術提携を結ぶハースF1チームとの連携による将来的な可能性も、かねてから取り沙汰されてきた。8か月に及んだアルピーヌとドゥーハンの去就問題は、これで完全に幕を閉じた。若きオーストラリア人ドライバーは、新たな環境で再起を図ることになる。