アルピーヌF1のエグゼクティブディレクターを務めるマルチン・ブコウスキーは、今年の冬休みはルノーがF1に復帰して以来、“最も重要”なものだと強調する。エステバン・オコンがF1バンガリーGPで同社に復帰後の初勝利をもたらし、F1カタールGPでフェルナンド・アロンソが待望の3位表彰台を獲得してコンストラクターズ選手権を5位で終えたアルピーヌF1の初年度は有望なシーズンとなった。
コース外でも、エンストンではF1オペレーションに複雑な構造を持っており、何人かのスタッフはシーズンが終了した段階で憶測の対象となっている。アルピーヌのCEOであるローラン・ロッシは、前回のリストラからわずか1年でスタッフのリシャッフルが行われる可能性を示唆しており、レーシングディレクターと加入したダビデ・ブリビオはMotoGPへの復帰が噂されている。その一方で、アストンマーティンF1のチーム代表であるオトマー・サフナウアーがアルピーヌF1に加入し、逆にマルチン・ブコウスキーがアストンマーティンF1に移籍するとの噂も浮上した。だが、マルチン・ブコウスキーは、それらの憶測に立ち入ることはせず、アルピーヌF1が2022年以降も勢いを増し続けるために、この冬の期間の重要性を強調した。「来年は多くのことが起こり、ルノーが復帰して以来、おそらくこのチームにとって最も重要な冬になるだろう」とマルチン・ブドコウスキーは語った。「これは、コスト上限の下で設計する最初のマシンだ。我々は上限に達しておらず、下回っているので、実際には影響はないが、競合他社には影響を与えている。相対的に言えば、それは我により良いプラットフォームとより良いポジションを与えてくれる」「そして、チームのいくつかのエリアはリセットされ、よりうまく機能しているので、それらがどうなるか楽しみだ。この段階では、これがチームの焦点になるはずだ」また、マルチン・ブコウスキーは、アルピーヌF1チームの残りのメンバーが“うわさ製造機”に気を取られないようにし、代わりに2022年のF1マシンに主眼を置いたままにしたいと考えている。「チームのトップマネジメントの一員として、私の役割はチームを噂から守ることだ」とマルチン・ブコウスキーは付け加えた。「実際、コーヒー自動販売機の前で人々に話してもらいたいのは、誰が何をしているのか、管理構造がどのようになるのかではなく、マシンをより速く走らせる方法だ」