スクーデリア・アルファタウリのチーフレースエンジニアを務めるジョナサン・エドルズが、F1ラスベガスGP初日のフリー走行を振り返った。角田裕毅が17番手、ダニエル・リカルドが19番手と、両ドライバーともタイムシートで速さはなかったが、イタリアチームは予選で上位に食い込むために取るべき方向性を確信しているようだった。
角田裕毅は縁石を攻めるなど新しいトラックを楽しみ、リカルドは間違いなくQ3を狙っていると主張した。「FP1ではほとんど走らなかったが、FP2にタイヤを持ち越すことができ、4セットで90分のセッションを行うことができ、忙しいセッションだった」「新しいトラックということで、タイヤの挙動を理解し、そのパフォーマンスを最大限に引き出すこと、そしてダウンフォースレベルをこのトラックに最適化することに取り組んだことがキーポイントだった」「タイヤのグレイニングが最大の問題で、ソフトコンパウンドではより顕著だった。レースまでには改善されると期待しているが、影響を減らすためにセットアップで他に何ができるかを確認する必要がある」「ロングストレートではドラッグを最小限に抑えたいが、コーナーではグリップが低いため、より大きな荷重が必要になる。いくつかのオプションを試したが、FP3以降で最適な選択をするために、一晩データを見直して他のドライバーから学べることを確認するつもりだ。ショートランのペースは期待していたようなものではなかったので、それを改善するために今夜やるべきことがある」「FP2セッションの時間が遅くなったことで、門限までデータを分析できる時間は少なくなったが、セットアップの変更に取り組み、明日に向けてパフォーマンスを向上させるために全力を尽くす」角田裕毅(17番手)「FP1が再開されなかったことはファンにとって残念ですが、安全が第一です。FP2が始まるまでに時間がかかりましたが、最終的には90分間走行することができ、貴重なデータを収集することができました。路面はかなり滑りやすいですが、トラックレイアウト自体は楽しいし、特に縁石はドライバブルで、かなりアグレッシブに走れるので楽しいです。これまでのところ、僕たちのパフォーマンスはあまり良いないようですが、今日はたくさんのデータを取集できたので、、ポジティブな前進を果たせると確信しています。制約となっていることのいくつかは分かっているし、特にロングランではそれらを改善策を試して、すでに確実に改善されていると感じています。力を合わせて、パッケージから最大限のパフォーマンスを引き出せるようベストを尽くします」ダニエル・リカルド(19番手)「非常にグリップの低いトラックでの長い1日だった。FP2は当初の予定より遅れて始まったけど、こういうこともある。かなりスムーズなセッションだったし、セッションを通して多くのことを学ぶことができた。新しいトラック、特にストリートサーキットなので、フィーリングが落ち着くまでに時間がかかった。ロングランをいくつか変更した後は、より強くなったように見えるし、今夜、いくつかの制限を改善した後は、明日の予選でペースが大きく落ちることはないと思う。すべてをまとめれば、Q3進出を目指せると確信している」