アルファタウリF1の新CEOであるピーター・バイエルは、ファエンツァを拠点とするチームが2024年からオーナーのレッドブルとより緊密に連携することを認めた。アルファタウリF1がトロ・ロッソとしてスタートした当初からチーム代表を務めてきたフランツ・トストは今年いっぱいで退任し、CEOのピーター・バイエルと同じくチーム代表のローラン・メキースにバトンタッチする。
現在、FIA(国際自動車連盟)の最高幹部であるバイエルは「本当に楽しみにしている」とServus TVに語った。「理想的なタイミングだ。レッドブルでは経営陣が交代し、ローランと私のためにとってスペースが空いた」「私たちはいい友人だ」と現在フェラーリでレーシングディレクターを務めるフランス人のメキースについて彼は語った。「私がFIAにいたとき、ローランはセーフティディレクターだった」「私たちはいつもとても仲が良かった。イタリアでの生活がどのように形づくられるかについて意見を交換している」2024年に向けたアルファタウリの改革の一環として、ほとんどのパーツを自分たちで設計・製造するという方針をやめ、その代わりに親チームであるレッドブル・レーシングの技術的ソリューションに大きく近づくことが明らかになった。「重要なのは相乗効果を見つけることです」とバイエルは認める。「もちろん、FIAは比較的早くそのマシンのことを知ることになるので、ただその車をコピーすることはできない。しかし、我々はレッドブルから多くのパーツを入手することを許可されている」「しかし、エアロダイナミクスのような中心的な部分は自分たちで開発しなければならない」。新CEOのピーター・バイエル(左)と現チーム代表のフランツ・トスト(右)アルファタウリは長年にわたって事実上のレッドブルの『B チーム』と見なされてきたが、バイエルは「相乗効果」は実際には効果的に導入されていなかったと述べた。「相乗効果を生かさなければならないと思っている」とバイエルは言った。「しかし、我々はまだそれを実現していない。それはスポンサーと従業員の問題でもある」「才能あるエンジニアに対して競争力を持ち、彼らにチャンスを与えることもできる」とバイエルは付け加え、アルファタウリがファエンツァの本部を維持する一方で、チームの一部をイギリスに移すという計画を確認した。バイエルが過去にFIAとの関係していたことの利点のひとつは、バジェッ・キャップの導入に中心的な役割を果たしたことだという。「多くのチームがコストキャップに苦しんでいる」とバイエルは語った。「私はFIAでプロジェクトを管理し、チームに謝り続けた」と彼は微笑んだ。「しかし、今ではスポンサーに変化をもたらす多くのことが見えてきた。政治もますます重要になっているので、レースを担当するのはローランで、ビジネスを担当するのは私だ」「簡単に言えば、そうするのが理にかなっている」