スクーデリア・アルファタウリのF1テクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンが、2022年F1アメリカGPの予選を振り返った。ピエール・ガスリーと角田裕毅は、揃ってQ1を通過したものの、Q2ではマシンに苦しんだ。ガスリーはフロントブレーキに問題を抱え、角田裕毅はアンダーステアを訴えていたとジョディ・エギントンは説明する。
「金曜日にバランスがほとんど取れていたので昨晩のセットアップの変更はそこまで大きなものではなかったし、FP3でのバランスも大きな問題がなくほぼ想定内だった。そのため、予選に向けての変更はツールの微調整と空力の最適化に留まった」とジョディ・エギントンはコメント。「予選はQ3進出に向けた中団争いが厳しくなることを予想していたが、まさにその通りの展開になった。Q1は問題なく突破したが、Q2はやや厄介な展開になった」「ピエールがフロントブレーキに苦しみ、裕毅も予選のマシンバランスがややアンダーステア気味だと報告してきた。また、裕毅はターン9でトラックリミットを超過してしまったが、Q3進出を逃した直接的な原因ではない」「全体的に、予選ではパッケージのポテンシャルを最大限引き出せなかった。データを見直して、もっと上手くできなかった原因の究明と理解を進める予定だ。このあとは決勝にフォーカスしていく。2台をポイント圏内まで前進させることが目標だ」