スクーデリア・アルファタウリのF1ビークルパフォーマンス チーフエンジニアを務めるクラウディオ・バレストリが、2022年F1オランダグランプリの決勝を振り返った。スクーデリア・アルファタウリは、角田裕毅がディファレンシャルの問題によってリタイア。ピエール・ガスリーは11位でフィニッシュとノーポイントでオランダを後にすることになった。
「今日の目標はポイント圏内でしたが、残念ながらクリアできませんでした」とクラウディオ・バレストリはコメント。「両車ともにソフトでスタートしましたが、タイヤをかなり慎重にマネージする必要があることは分かっていました。1周目のバトルでオコンとストロールにポジションを譲ってしまいましたので、ファーストスティントの大半は裕毅が11位、ピエールが12位につけていました」「ピエールはトラフィックに10周捕まってしまった結果、タイヤのデグラデーションに苦しんでしまい、アロンソにも抜かれてしまいました。それで数周後にミディアムに交換するように指示を出しました。裕毅にもセカンドスティントで同じ指示を出しました」「ですので、レース中盤は2台揃ってミディアムを履いていたのですが、前方を走るアルピーヌ勢に食らいつけるペースがありませんでした。ハードでは中団の他のマシンと戦える競争力がありましたので、ピエールをピットインさせてハードを履かせましたが、裕毅についてはミディアムでもう少し長く走ってもらう判断を下しました」「その後、ハードが上手く機能していたので、裕毅もピットインさせてハードを履かせたのですが、ピットイン後に裕毅からマシンのリアがおかしいと報告が入りました。それで再びピットインさせてタイヤを交換したのですが、その直後にマシンに問題が発生しました。原因はチーム内で現在調査中です」「レース終盤、ボッタスがメインストレート終端で停車したことでセーフティーカーが導入されたときは、ピエールを1周後にピットインさせてオプションを履かせる判断を下しました。ピエールは、ストロールのすぐうしろの11位につけていて、どちらも同じタイヤを履いていたのですが、アストンマーティンが最終コーナーで非常に速かったので、オーバーテイクしてポイント圏内に入ることができませんでした」「モンツァでの次のレースに向けて切り替える必要があります」
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