スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、グラウンドエフェクトカーのバインシングが嫌なら家に帰ってゲームでもしているべきだと語る。新世代F1マシンが高速域に達したときにバウンドし始める“ポーパシング”は、今シーズン、ほとんどのF1チームをさまざまな程度で悩ませてきた。
しかし、F1アゼルバイジャングランプリでは、ルイス・ハミルトンが背中の痛みを訴え、チームメイトのジョージ・ラッセルをはじめとするドライバーは、安全性と健康について声を挙げた。FIA(国際自動車連盟)は、それらの声に耳を傾け、カナダグランプリの前夜にポーパシングを軽減もしくは排除することを目的とした技術指令を発表。しかし、FIAが車高の高さに介入する可能性があることに多くのF1チームが反抗している。スクーデリア・アルファタウリのF1チーム代表であるフランツ・トストは、データを収集し、ポーパシングを減らすことを誓ったFIAの技術的指令について質問されたが、新車が不快であることは誰もが知っていたことであり、変更は必要ないと主張した。「最初から、これらの新しい車が運転しにくいことは明らかだった」とフランツ・トストはカナダグランプリの前に語った。「車はかなり硬くセットアップする必要がある・・・今、ドライバーはそれについて不平を言っている。一方では理解できる。彼らにとってそれはそれほど簡単なことではない。その一方で、これはF1カーだ。ウィングカーが出ていた時のことを思い出す。日曜日の夜に運転手が来て『車がとても運転しにくく、気分が悪くなるので、明日、歯科医に行かなければならない』と言っていた。それは新しいことではない」フランツ・トストは、車がドライバーにとって不快すぎると感じるならば、F1カーに乗るべきではないかもしれないと提案した。「ドライバーは首の筋肉と大殿筋のためにもっとトレーニングをしなければならない。そうすれば、それに役立つのは確かだ」とフランツ・トストは付け加えた。「「ポーパシングをどれだけコントロールできるかはまだわからないが、これはF1カーだ。ロールスロイスではない。ドライバーはこれに注意する必要がある。車が硬すぎる場合は、もしくはそれが彼らにとって難しすぎる場合、彼らは家にいて、リビングで椅子に座っていきかもしれない。彼らは、テレビなどどこでもレースをすることができるだろう。分からないがね」
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