アルファタウリ・ホンダのF1チーム代表を務めるフランツ・トストは、新型コロナウイルスによって一部のチームのスタッフが帯同できない状況でシーズンを開始することは“不公平”だと語る。新型コロナウイルスの感染拡大によって、すでに4月15日に予定されていたF1中国GPは延期となっているが、その後、ウイルスは世界的に広がり、今ではカレンダーのより多くのレースが脅威にさらされている。
イタリアは中国以外で最も影響を受けている国のひとつであり、今年グランプリを初開催する予定のベトナムでは、イタリアや日本など新型コロナウイルスの症例が報告されている国からの入国を禁止している。アルファタウリ、フェラーリ、ピレリはすべてイタリアを拠点とそており、ハースのシャシービルダーのダラーラも同様だ。また、ホンダは日本に拠点を置いているため、いくつかの問題に直面する可能性がある。F2ドライバーのクリスチャン・ルンガーは、新型コロナウイルスのために検疫されたことで、バーレーンでのプレシーズンテストに欠場することを余儀なくされた。フランツ・トストは、アルファタウリ・ホンダのスタッフは“週末の最後”にオーストラリアに向かい、シーズンをスタートすることを計画していると語る。また、フランツ・トストは大きな問題を予見していないが、チームやスタッフがグランプリに参加が新型コロナウイルスに影響を受けている状態で、シーズンを開始することは不公平だと考えている。「我々はオーストラリアに行く。素晴らしい国だ。グランプリが開催されることを望んでいる。今のところはね。何か問題が起きるとは思っていない。しかし、フランツ・トストは「すべてが毎時間変化しているため、難しくなっている」と認める。「なんらかの理由でチームが走れない場合、私はそうなるとは考えていないし、意思決定者でもないが、シーズンを開始することは不公平だと思う」とフランツ・トストは続ける。「バーレーンについては、情報が正しければ、イタリアから来た人は健康診断を受け、病気ではなく、コロナウイルスを持っていなければ、もちろんそこで働くことができる。そして、F1でも同様のものを期待している」