フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、2025年F1第14戦ハンガリーGPで5位に入賞し、チームにとって今季最高のパフォーマンスを披露した。決勝レースでは、アロンソはスタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)を交わして好位置につけたものの、その後数周で抜き返される展開となった。それでも堅実な走りでポジションを維持し、1ストップ戦略を完遂。10ポイントを獲得してレースを終えた。
「今日は僕らにとって計画通りの展開だったし、この週末を通じてマシンのパフォーマンスを最大限に引き出せた。チーム全体が素晴らしい仕事をしてくれて、16ポイントを持ち帰ることができた」とアロンソは語る。「レース中は何度か後ろからプレッシャーを受けたけど、それをうまく抑えることができた。ここで見せたパフォーマンスには正直驚いている。なぜハンガリーではこれだけ速かったのか、スパとハンガリーのデータを分析して理解を深めたい。短い休暇を楽しんで、次はザントフォールトでまたレースするのが楽しみだ」アロンソはこのレースで自身5位、チームメイトのランス・ストロールは7位に入り、アストンマーティンは合計16ポイントを獲得。チームにとってはシーズン前半戦を締めくくるにふさわしい成果となった。チームのチーフ・トラックサイド・オフィサーであるマイク・クラックもこの結果に満足感を示している。「ブダペストでの5位と7位という結果は、シーズン前半を締めくくるには理想的だ。フェルナンドとランスは予選の好結果をしっかりとポイントに結びつけてくれた。特に1ストップ戦略とミディアムタイヤでのロングスティントのマネジメントは見事だった。今季最も競争力を見せた週末となり、チーム全体の準備と遂行に敬意を表したい」「この16ポイントは夏休み前の大きな後押しになる。しばしの休養を取り、後半戦でこの勢いをさらに伸ばしていきたい」「痛みはあったけど、走る価値はあった」フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)は、腰の痛みに耐えながらF1第14戦ハンガリーGPを戦い抜いたことについて「間違いなく価値はあった」と語った。ベルギーGPで負った背筋の負傷により初日FP1を欠場し、代役としてリザーブのフェリペ・ドルゴビッチが走行を担当したが、その後マシンに復帰し、予選では驚きの5番手を獲得した。アロンソはスペイン紙『Mundo Deportivo』に次のように語った。「いやぁ、Q3に進出できてるなら、家でテレビ見てるよりも絶対マシンに乗ってる方がいいに決まってるだろ。スパで最後尾争いしてたときならスキップしてたかもしれないけど、そんなの選べるもんじゃないからね」週の初めに受けたMRI検査では、腰椎部の筋肉に小さな断裂が見つかったという。「スパのレースでシートを壊しちゃったんだと思う。それが原因で、座ってるとちょっと痛みが出る。同じ姿勢で、バンプや縁石、コーナーでずっとその筋肉に負荷がかかるからね。でも我慢できないほどじゃない」チームはアロンソの負担軽減のために、シートにエアクッションを追加するなどの小規模なコクピット調整を施した。「普通の人なら2週間は安静にしてるような怪我だけど、まあ何とかなるよ」チームのトラックサイド責任者マイク・クラックも「ラップ数を減らせるだけ減らしたい。問題なくやれるという自信はある」と慎重な姿勢を見せていた。一方で、アロンソは復調の理由として、近戦で投入されたアップグレードがすべて期待通りに機能していることを挙げた。「正直かなり満足してる。イモラ仕様のフロア、シルバーストン仕様のフロア、スパのフロントウイング、どれも期待値通りの成果が出てるよ」さらに、今回のハンガロリンクというサーキットそのものがマシンに合っていたことも強調した。「実際のところ、クルマのセットアップはそんなに変えてない。単純に、このレイアウトが僕らのマシンに完璧に合ってただけなんだ」
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