フェルナンド・アロンソは、2026年のF1ルール大改定を前に、現行の上位4チームが今季残りレースでも「ほぼ手が届かない」存在であり続けるだろうとの見解を示した。2025年シーズンの折り返し時点で、ランキング4位のレッドブルは172ポイントを獲得しており、5位ウィリアムズ(59ポイント)に対して約3倍の差をつけている。アロンソが所属するアストンマーティンは36ポイントで8位にとどまる。
一方、下位勢のポイント差は拮抗しており、6位ステーク(41ポイント)から10位アルピーヌ(19ポイント)までわずか22ポイント差と団子状態だ。現在、全チームの注目はすでに2026年の大規模レギュレーション変更に移りつつあり、アロンソは「これからのアップグレードは限られてくる」とし、リソースを翌年のマシン開発に回すチームが増えると見ている。そのため、アロンソは残り12戦でもマクラーレン、フェラーリ、メルセデス、レッドブルの“ビッグ4”が変わらず優位を保つと予想している。「最初の4チームは他よりも遥かに先を行っている。だからトップ8のマシン(各チーム2台)は、残りのシーズンでほぼ手が届かない存在になるだろう」とアロンソはRacingNews365などに語った。「今後はどのチームもアップグレードは少ないから、何か特別なことが起こらない限り、状況は変わらない。たとえばオーストリアみたいに、トップ8のうち2台(マックス・フェルスタッペンとキミ・アントネッリ)がリタイアしたら、6位や7位に入れるチャンスが生まれる」「オーストリアでは幸運にも7位に入れたけど、それは例外であって通常は9位や10位を争うことになる。それでも良い週末だったと言えるくらいだ」また、アロンソは2026年の新レギュレーションに希望を見出している。「2026年はアストンマーティンにとってだけでなく、トップチームを目指す他のチームにとっても大きなチャンスだ」「来年はルールがリセットされる。我々全員がその時に好位置にいて、ビッグチームと戦えるようになりたいと思っている。それは大きな機会なんだ」