フェルナンド・アロンソは、F1においてウェットコンディションのレースではドライバーの腕が結果を左右するとされる見方について「そんなのはナンセンスだ」と一蹴した。アロンソは、ウェットからドライ、再びウェットと目まぐるしくコンディションが変化したシルバーストンでのF1イギリスGPで9位フィニッシュ。チームメイトのランス・ストロールは一時表彰台争いを繰り広げながらも、最終的に7位となった。
このような難しいコンディションのレースでは、マシンの性能を上回る結果をドライバーの力で引き出せるとよく言われる。しかし、F1最多出走記録を持つアロンソ(通算413戦)は、そうした主張は「ナンセンスだ」と主張した。「僕には経験はあるけど、データは持っていない。コックピットの中でレーダーやタイヤの温度、グレイニングの状況、他のドライバーのラップタイムをすべて見られるわけじゃないんだ」とアロンソはRacingNews365を含むメディアに語った。「彼ら(ピットウォール)はいろんな要素を把握していて、ピットインの指示が出たら僕は従うよ。トラックの状態についてフィードバックはできるけど、それ以上のことはできない」「こんなコンディションをドライバーが制してレースに勝つなんて言ってる人がいるなら、それはナンセンスだ」「今のF1はクルマに備わったすべてのパラメータを使ってレースを進める、データ主導の世界なんだ。今回の最初のピットストップは難しい判断だったと思うけど、それは理解してる」