マクラーレンのフェルナンド・アロンソは、勝てなくなったからF1を離れるわけではないと主張。すでにF1では全ての目標を達成していると語った。マクラーレンで不遇の3シーズンを過ごしたフェルナンド・アロンソは今シーズン限りでF1を離れることを決断。アロンソ本人はレッドブルから2019年のオファーがあったと主張しているものの、勝利を狙える競争力のあるチームに移籍する選択はほとんどなかった。
しかし、フェルナンド・アロンソは、F1を離れるのマシンの競争力がないことが理由ではないと主張する。「それは違う。来年に競争力のあるマシンを手に入れることは不可能だ。僕がやめるの競争力のあるクルマを得られていないからではない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「8月からずっと同じことを言い続けているはずだ。僕がやめるのはF1でやりたかったことを全部やり尽くしたからだ」「F1に来て、僕はグランプリに勝ち、ワールドチャンピオンシップを獲得し、記録を破ってきた。マクラーレンで走り、ルノー、フェラーリでも走った。僕は37歳だ。これ以上F1でやれることはない」「自分がF1に夢見ていたことの全てをやり遂げた。モータースポーツにはF1よりも大きく、新しいものがいろいろある。でも、8月から同じことの繰り返しだ。『これは本当に遺憾なことだ。フェルナンドがやめなければならなくなったことをF1は真剣に考えるべきだ・・・』と言われ続けている」「真実は存在するし、みなさんの意見、一般的な意見もあるだろう。でも、僕がやめるのは自分がそうしたいからだ。無理やりやめさせられるわけではない」フェルナンド・アロンソは、モナコGP、ル・マン24時間、インディ500という世界3大レースで“3冠”を達成することをキャリアの目標に掲げている。すでにフェルナンド・アロンソはモナコGPで2度優勝しており、今年はトヨタとともにル・マン24時間レースを制覇。残るはインディイ500だけとなっている。フェルナンド・アロンソは、2019年のインディカーへのフル参戦は除外しているものの、インディ500へのスポット参戦の可能性は除外していない。「ここには常にF1が世界で最大だという感覚があるし、そこから去っていく人は理解されない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「その人は自分の意思で行きたいと思っているかもしれないのに、戦えるクルマがないからそうしなければならなかったと考える。僕は来年競争力のあるクルマを手に入れられるかもしれないし、マクラーレンが来年物凄く競争力をつけるかもしれない。そんなの誰にもわからないことだよね? でも、それにトライするつもりさえないんだ」「僕が去るのは、自分がもっと良いドライバーになれると思っているからだ。もっと競争力のあるドライバーになって、F1の外で自分のキャリアに有益なことができると思っている」「このチャプターは多くの成功を収めてすでに幕を下ろしたというのが僕の見解だ。自分がF1外で征服すべきことが他にもあるかもしれない。モータースポーツの他のエリアではまだ成功していないので、そういうものに挑戦したいと思っている」