フェルナンド・アロンソは、マクラーレンがF1プレシーズンテストで見舞われているトラブルについてメディアが大袈裟に騒いでいるだけだと主張する。F1バルセロナ合同テストは2週目を迎え、全10チームのラップタイムや走行距離から開幕戦オーストラリアGPでの勢力図についての予想が熱を帯びてきている。
マクラーレンはこれまでの6日間のテストで多くの信頼性トラブルに見舞われ、全チームで最初の走行距離となっている。フェルナンド・アロンソが走行を担当した2日目はオイル漏れの問題によってエンジン交換を強いられ、57周の走行にとどまった。しかし、フェルナンド・アロンソは、これまでのトラブルは全てマイナーなものであり、メディアが大袈裟に騒ぎ立てているだけだと語る。「このようなことは新車ではだいたい普通のことだと思う」とフェルナンド・アロンソはコメント。「皆さんには目新しいことかもしれないけど、僕は18年間F1にいるし、冬季テストでは毎年いろいろなことを発見し続けている」「冬季テストだけでなく、以前にモナコやカナダなどのレースの間にポール・リカールで自由にテストができていたときも同じだった。1日に20周しか走っていなくても全く報じられなかった。今は数百のメディアがいて、赤旗が出るたびに多くの注目が集まるけど、チームの視点から見ればだいたいOKだ」「クルマに根本的な問題はないし、僕たちは問題をうまく管理している。残念ながら、毎日小さな問題が発生しているけど、小さな問題が出るほど、オーストラリアにむけて強化できる。2週間後に起こるよりもここで起こった方がいい」最終日にテストを担当するフェルナンド・アロンソだが、マクラーレンが直面している問題に関わらず、すでにチームはレースをする準備ができていると感じていると語る。「おそらく最終日には状況をさらにチェックするために、もう少しラップを重ねて、ロングランを走る必要があるかもしれないけど、冬季テストで必要な根本的な答えという点ではすでに大丈夫だし、全てが揃っている」「最終日は必要ないくらいだ。クルマに乗るし、走るけどね。クルマで新しいことを発見していけることを期待している」実際、フェルナンド・アロンソは2日目の最初の1時間の慣らし走行のなかで1分19秒856を記録。比較対象とされる同じタイヤで走行したトロロッソのブレンドン・ハートレーとのベストタイムとの差はわずか0.033秒差だった。