フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダのプロジェクトは“期待を下回った”と結論づけ、特にピックアップできるような良い思い出はないと述べた。日曜日のF1アブダビGPは、3年前にアイルトン・セナ、アラン・プロストが80年代後半に築いた黄金時代の再現を期待して結成されたマクラーレンとホンダのパートナーシップの最後のレースとなる。
この3年間、マクラーレン・ホンダは表彰台を獲得する代わりに数百ものグリッドペナルティを受けることになった。そのため、F1シンガポールGPでマクラーレンがホンダとのパートナーシップを解消して、ルノーと3年契約を結ぶという発表に驚くものはほとんどいなかった。木曜日の記者会見に出席したフェルナンド・アロンソは、記者から過去3年間の良い思い出について質問されたが、特定のレースを思い出すような気分ではなかったようだ。しばらく間をおいて「まぁ・・・僕にはわからないね」とフェルナンド・アロンソはコメント。過去3年間のマクラーレン・ホンダでのフェルナンド・アロンソの最高成績は3度の5位だった。「パフォーマンスがそのレベルになったことは明らかだし、1つのレースを選ぶのは難しい。去年のモナコの5位でさえも楽しいものではなかった」では、2017年のハイライトはどうかと質問されたフェルナンド・アロンソは「インディアナポリスだ。僕たちが唯一競争力があった時だったね」と答えた。「僕がこの3年間から得られたものは、チームの素晴らしいコミットメントとスピリットだ」「僕は異なるパフォーマンスの異なるチームで浮き沈みを経験してきたけど、日曜日のパフォーマンスという点では次のレース、次のステップのためにこれほどコミットしたチームは初めてだった。誰一人として諦めなかった」5年以上レースでの勝利から遠ざかっているマクラーレンは、ホンダとの決別を視野にいれてメルセデス、さらにはフェラーリとまで交渉を行ったが、結果的にルノーしか選択肢がなくなった。それでも、マクラーレンはルノーの供給によって、上位争いに返り咲くことを期待している。フェルナンド・アロンソは「変更するには良いタイミングだと思う。個人的にマクラーレン・ホンダのプロジェクトには多くの期待を寄せていたし、フェラーリから移籍したのはそれが理由だ。過去の彼らの成功を考えれば、マクラーレン・ホンダのプロジェクトはとても魅力的だったからね」とコメント。「僕たちは過去3年間で望んでいた結果を達成できなかったし、期待していたパフォーマンスを発揮できなかった。だから、今はマクラーレンにとって変革の時だと思う」「このような状況でレースをしなければならないのは最後になることを願っている」ルノーのパワーユニットは、最近のレースでレッドブル、トロ・ロッソ、そして、ワークスルノーで信頼性問題が続いているが、フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ルノーは上位争いに絡むことができると確信している。「レッドブルがルノーのパワーユニットでどのような結果を出しているかを見れば、かなり希望が持てる」とフェルナンド・アロンソはコメント。「もちろん、まだちょっと不足してはいるけど、全体的に見れば、表彰台に立っているし、レースでは優勝をかけて戦っている。それはマクラーレンの現状とは大違いだ。それに関しては希望を持っている」「友人や第二の家族と考えているので、ちょっとホームに戻るような気分だ。素晴らしいだろうね。彼らはとても良い会社だし、とても良いエンジンを持っている。だから、疑いはゼロだ」