マクラーレンのエグゼクティブディレクターを務めるザク・ブラウンは、フェルナド・アロンソがマクラーレンとの新契約を締結した“2分後”には1月のデイトナ24時間レースについての話を始めていたと明かした。フェルナド・アロンソは、ザク・ブラウンが所有するユナイテッド・オートスポーツからデイトナ24時間レースに参戦。マクラーレの育成ドライバーのランド・ノリスとフィル・ハンソンとともにリジェ製のLMP2カーを走らせる。
ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソのデイトナ24時間レース参戦を“ル・マンに勝つためのクエスト”だと呼び、フェルナンド・アロンソがマクラーレンとの契約にサインした直後にデイトナ24時間レースについて語っていたと明かした。「我々はシンガポールにおり、F1契約を締結させた。我々が精神的に落ち着くと、彼は2分も経たないうちに『デイトナで走りたい』と言っていたよ」「フェルナンドはそういう男だし、彼は物事についてちょっとした小話だけで何を考えているかはあまり伝えない。そして、突然、『それがやりたい』となる。それがまさに起こったことだ」フェルナンド・アロンソがデイトナ24時間でレースをするという計画は、今年のアンドレッティ・オートスポーツとのインディ500参戦とは異なり、マクラーレンとは独立している。「現在、フェルナンドと私は、四六時中レースのことを考えている二人の男として関係を築いている」とザク・ブラウンはコメント。「金曜日の夜に、多くの社交活動に夢中になっている者もいるが、フェルナンドと私は、テキストメッセージでレースヘルメットのデザインやクールなクルマ、レースの写真を共有している」「彼と多くの時間を過ごすにつれ、彼の驚くべき研究量を目にした。彼は状況を考えているし、ル・マンへの探求の一部としてデイトな勝ちたがっているのは明らかだ」「ユナイテッドのラインナップを見えれば、我々のクルマにはポール・ディ・レスタやランド(ノリス)といったかなりクールなドライバーが揃っている」すでにフェルナンド・アロンソは、モナコGP、インディ500、ル・マン24時間レースの“世界3大レース”で“3冠”を達成することが自身のキャリアでの目標だと述べている。ユナイテッド・オートスポーツは、LMP2部門で4位でフィニッシュし、今年のル・マン24時間レースでは5位でフィニッシュしている。ザク・ブラウンは、フェルナンド・アロンソがデイトナ24時間レースで優勝する最高のチャンスを与えるためにチームは全力を尽くしていくと述べた。「目標は間違いなく勝ちに行くことだ。そうでなければフェルナンドはやりたがらないだろう!」とザク・ブラウンはコメント。「チームとドライバーのエントリーの質を考えれば、近代の歴史のなかで最もタフなデイトナ24時間レースになるだろう」「ペンスキー、ヨースト、ウェイン・テイラー、オークション・エクスプレスESM、レベリオンなど、12台にポールポジション獲得し、レースに勝つ可能性がある」「フェルナンドは、総合優勝を狙えるトップクラスのクルマ以外はドライブしたいとは思わない。我々は全力を尽くすし、素晴らしいものになるだろう」