フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダでグリッドの後方で苦戦している現在の状況よりも、フェラーリでタイトルを逃したことの方がフラストレーションは大きいと述べた。フェラーリでタイトルを手にすることなく5年間を過ごしたフェルナンド・アロンソは、今シーズンからホンダとの新しいエンジンパートナーシップを開始したマクラーレンに移籍した。
だが、マクラーレン・ホンダはスロースタートを切っており、フェルナンド・アロンソとチームメイトのジェンソン・バトンの2人とも、開幕3戦で予選Q1落ちを喫している。しかし、フェルナンド・アロンソは、フェラーリにいた頃の方が不満は大きかったと述べた。「F1で14年間走ってきて、これは僕たちが知っている状況だ。過去数年、チャンピオンシップを争いながらも手に入れることができなかったし、フェラーリの方がフラストレーションは大きかった。今は別の新しいプロジェクトでずっと前向きだ」 「今はチームがまとまり、このプロセスを楽しむときだ。今後2カ月ほどで僕たちはお互いを見て、誇りを感じていく。そのために僕はここにいる」 また、フェルナンド・アロンソは、近年のフェラーリの数々の成功の背後には自分がその原動力として存在したとほのめかした。 「僕はハッピーだったし、コンペティティブなマシンがないときでも、最後のレースまでチャンピオンシップ争いをしようとチームをプッシュした」「だから、たぶん僕の情熱やモチベーション、そして、たとえ難しい時でもチームを鼓舞したおかげだったと思う。何年も僕はそれを示してきたし、今は重要なものを築きあげようという新しいプロジェクトに参加している」 「メルセデスを打ち破るには、何か別のことをしなければならない。何らかのリスクを冒す必要がある。僕が去年やろうと決めたのはそれだ」「僕がフェラーリにいた5年間で、チャンピオンシップで3回2位になった。あと2年あそこで続けることもできたし、さらに2年、2位になれたかもしれない」「でも、それでは足りないし、僕はリスクを取る方を好んだ」 フェルナンド・アロンソは、マクラーレン・ホンダに間もなくブレイクスルーが訪れると確信している。「このプロセスを楽しんでいる。奇妙に聞こえるかもしれないけれど、僕たちはオーストラリアで4.5秒遅れだったのが、マレーシアで3.5秒になり、中国では2.5秒になった。チームは、毎週そういう進歩を遂げているのは驚くべきことだし、全てのセッションやミーティングでエンジニアたちとするように、全員が今後のレースで成し遂げられるステップや進歩のことを話している」「この瞬間をとにかく楽しんでいる。残念ながら、パフォーマンスは下回っているし、僕たちが望むようなレベルには達していないけれど、すぐにそうなるはずさ」