F1カナダGPに大幅なアップグレードを持ち込むフェラーリだが、フェルナンド・アロンソは、F14 Tの問題を追いかけるあまり、2015年マシンに妥協を強いられるようなことはあってはならないと述べた。現在、スタースタートとなったフェラーリはメルセデスに大差をつけられている。フェラーリは、カナダで導入するアップグレードが後押しになることを期待しているが、メルセデスがチャンピオンシップのリードを広げることは必至と思われる。
フェルナンド・アロンソは、2015年のプロジェクトへの集中を怠ってはならないと警告する。「アップデートが僕たちの望む結果をもたらそうがもたらすまいが、僕たちは両サイド(2014年と2015年)への取り組みを続けなければならない」とフェルナンド・アロンソはコメント。「まだ、今年はコンストラクター選手権2位や自分たちの達成目標といった重要なことのために戦っている状況だ。でも、来年のクルマのための時間を犠牲にしてはならない」「来年のクルマに持ち越すものもたくさんあるので、2014年の開発は続けなければならない。でも、基本的な部分で2015年のプロジェクトに時間が必要なら、その時間を削ってはいけない」「その点について心配はしていない。マルコ・マティアッチが来てから、全てが正しい方向に動いているからね。彼は良いビジョンを持っているし、非常優れたクレバーなアプローチを持っている。今年と来年、僕たちはどんどん強くなっていくだけだ」フェラーリは、現在のアップグレードに時間をかけて取り組んできたという。だが、フェルナンド・アロンソは、ジル・ヴィルヌーブ・サーキットでは小さなミスがチャンスを台無しにすることもあると慎重だ。「数週間にわたって取り組んできたアップデートだ。バルセロナとモナコの後、シミュレーターでかなりテストを重ねてきた。その成果がトラック上で表れることを願っている」「でも、ここは1分15〜16秒くらいの非常に短いコースだ。1秒の間に15台が並ぶこともあり得る。完璧でいなければならない。コンア1〜2秒が6〜7グリッドに相当する。その6、7台の前に立たなければならない」「タフな週末になるし、モナコやバルセロナのような全く異なる性質のところとは違い、パワーの影響がとても大きなトラックだ。今週末は簡単にはいかないだろう。でも、僕はこのトラックが好きだし、今までこのチームでよいパフォーマンスを発揮している。良い週末にしたいし、レースで多くのポイントを獲得したい」「表彰台というのはかなり野心的な目標だけど、僕たちは前向きにならなければならないし、週末のこの段階では自分たちを信じていなければならない。でも、まずは一歩ずつ進むことだ。プラクティスをうまくやり、新しいパッケージを評価して、僕たいの抱いている希望を確認したい」