フェルナンド・アロンソは、フェラーリでタイトルを逃し続けていることに嫌気が差し始めているのではないかとの推測を否定した。29日(月)に32歳の誕生日を迎えるフェルナンド・アロンソについて、元F1ドライバーのデビッド・クルサードは、一向に強くならないフェラーリにフラストレーションを感じ始めているのを、ニュルブルクリンクで感じ取ったと発言した。
「アロンソが最後にワールドチャンピオンシップに勝ってから長い時間が経った」とデビッド・クルサードはコメント。「しかも、それは彼がワールドチャンピオンレベルのパフォーマンスを見せていないからではない」「このような状態がこれ以上長く続けば、アロンソがあとどれだけフェラーリに居続けられるか考えなければいけなくだろう」だが、フェルナンド・アロンソは、今もフェラーリとの長期契約に完全にコミットしているとし、それ以上の残留もあり得ると Sport Bild に述べた。「いつまでF1にいるかはわからないけど、もし(2016年以降の契約を)更新するのであれば、それはフェラーリとだ」とフェルナンド・アロンソはコメント。フェルナンド・アロンソは、3度目のタイトル獲得には意欲を見せながらも、それと同じくらい自分を認めてもらうことが重要だと述べた。「自分自身、自分のパフォーマンスに満足している」とフェルナンド・アロンソはコメント。「2度のタイトルを獲ったとき、良いドライバーとして本当に認められたと感じた」「それ以来、タイトルは獲れていないけど、今ではベストドライバーの1人として見られている」マクラーレンのチーム代表マーティン・ウィットマーシュもフェルナンド・アロンソに同意し、彼と現役ワールドチャンピオンで、4年連続タイトル獲得を目指すセバスチャン・ベッテルを比較した。 マーティン・ウィットマーシュは、フェバスチャン・ベッテルが"“印象的なドライバー”だと認めるが、「レッドブルでドライブし続けている限り、彼は正当な評価は得られないだろう」と述べた。レッドブルのチーム代表のクリスチャン・ホーナーは、この見解を“くだらない”と吐き捨てたが、フェルナンド・アロンソは「そうだね。すべての偉大なチャンピオンは、機会があればフェラーリでドライブすべきだ」と述べ、フェラーリというブランドは“ただのF1チーム以上の存在”だと続けた。「フェラーリのいないF1は考えられない。でも、それは出たり消えたりする他のチームには当てはまらないことだ」 「いくつかの自動車メーカーはやってきて、また去っていく」「同じことが一部のプライベートチームやエナジードリンクメーカーにも言える」 フェルナンド・アロンソの最後のコメントは、レッドブルに対する明らかな挑発だ。フェルナンド・アロンソは、セバスチャン・ベッテルが赤いレーシングスーツを着てチームメイトとなり、エイドリアン・ニュウェイがフェラーリを設計するためにやって来るなら歓迎するとも述べた。 「僕は最高の人たちと仕事がしたい。だから、ニューウェイを望んでいないと言ったら嘘になるね」