2025年シーズン最終戦となったアブダビGPは、わずか2ポイント差でタイトルの行方が分かれる歴史的な決着となった。3位を確保したランド・ノリスが初のF1ワールドチャンピオンに輝き、優勝したマックス・フェルスタッペン、2位のオスカー・ピアストリとともに、三者がシーズンを通じて築き上げた激しいタイトル争いはドラマティックな結末を迎えた。
最終戦ではフェルスタッペンの1,457日ぶりの王座陥落、ノリスの152戦目での初タイトル、ピアストリの長期リード記録など、注目すべき数字が並んだ。各ドライバーのシーズン最終成績やチームのハイライトも含め、アブダビGPは2025年を象徴する多くの統計が生まれる舞台となった。■ フェルスタッペンはレースに勝利したが、1,457日を経てワールドチャンピオンの座を明け渡した。■ フェルスタッペンの勝利は、ワールドチャンピオンとして通算51勝目となった。■ これはフェルスタッペンにとって今季10戦連続となる表彰台であり(今季最初の14戦ではわずか5回の表彰台だった)、シーズンを締めくくった。■ フェルスタッペンは2025年のチャンピオンシップでわずか2ポイント差のランキング2位となり、これは2010年に現在のポイント形式が採用されて以来もっとも僅差だった。■ 今回のアブダビグランプリは、ポールポジションからの優勝が続く11年連続目であり、これはいかなる開催地においてもF1新記録となった。■ これはフェルスタッペンにとって2025年シーズン8勝目であり、5年連続で最多勝利ドライバーとなった。■ オスカー・ピアストリはレースで2位となり、最終ランキングでも3位となった ― 今季15戦にわたりどのドライバーよりも長くチャンピオンシップをリードした。■ ノリスがアブダビで3位を獲得したことで、彼はF1ワールドチャンピオンとなった35人目のドライバーとなる。■ ノリスはマクラーレンの歴代7人のチャンピオン(エマーソン・フィッティパルディ〔1974年〕、ジェームス・ハント〔1976年〕、ニキ・ラウダ〔1984年〕、アラン・プロスト〔1985〜86年、1989年〕、アイルトン・セナ〔1988年、1990〜91年〕、ミカ・ハッキネン〔1998〜99年〕、ルイス・ハミルトン〔2008年〕)に加わることになる。■ ノリスはイギリス人として11人目のワールドチャンピオンとなり、イギリス人ドライバーによるタイトル獲得として通算21回目となる。■ ノリスはF1で152戦目にしてワールドチャンピオンとなり、これはジェンソン・バトン(160戦)、ナイジェル・マンセル(176戦)、ニコ・ロズベルグ(206戦)に次いで史上4番目に長いキャリアでの初タイトルとなる。■ シャルル・ルクレールの4位という結果は、フェラーリでの7シーズンのうち4度目の未勝利シーズンとなったことを意味する。■ メルセデスのジョージ・ラッセルは、昨年に続き2年連続でアブダビで5位フィニッシュとなった。■ ラッセルは2025年のF1シーズン全レースを完走した。■ アストンマーティンのフェルナンド・アロンソが6位となり、これは2013年以来となるヤス・マリーナでのベストフィニッシュだった。■ ハースのエステバン・オコンの7位は、モナコ以来16戦ぶりとなる自己最高のグランプリ結果だった。■ これはまた、ハースチームにとってヤス・マリーナでの史上最高成績でもあった。■ フェラーリのルイス・ハミルトンは8位となり、自身のF1キャリアで初めて表彰台のないシーズンを終えた。■ アストンマーティンのランス・ストロールの10位フィニッシュは、8月のオランダグランプリ以来となる初ポイントだった。■ これはリタイアなく完走扱いとなった24回目のグランプリであり、今季4度目となる。■ チームが2026年シーズン開幕戦オーストラリアに向けて準備できる日数は、わずか91日しかない。