マックス・フェルスタッペンは、レッドブルの扱いづらいRB21 F1マシンにより安定したセットアップがもたらされたことで、角田裕毅に引き続き大きな利益をもたらす可能性があると考えている。シーズン第3戦の前にレーシングブルズから昇格して以来、角田裕毅はチームで苦戦してきた。バクーでの前戦までは、わずか9ポイントの獲得にとどまり、その間には7戦連続ノーポイントもあった。
イタリアGPを前に、レッドブルは新しいフロアを導入し、フェルスタッペンはローダウンフォースのモンツァでポールポジションから勝利を挙げた。しかし角田裕毅はそのコンポーネントを待たされることになった。その2週間後のバクーで、角田裕毅のマシンにもフロアが搭載されると、彼は今季最高の結果を記録し、6番手スタートから6位フィニッシュを果たし、ドライバーズランキングでも2つ順位を上げた。同じ会場でフェルスタッペンは再びポールトゥウィンを決め、タイトル争いに再び加わったものの、依然として首位オスカー・ピアストリとは69ポイント差があり、残り199ポイントが獲得可能な状況だ。しかしフェルスタッペンは、最近のアップグレードは自分自身だけでなく、来季のシートがまだ未定の角田裕毅にとっても助けになるはずだと感じている。メディアに対し、RB21がなぜそれほど扱いにくいのかと問われたフェルスタッペンはこう語った。「難しいと言うしかない。シーズンを通して、僕たちはセットアップであっちへ行ったりこっちへ行ったりしていた。でも今は、マシンの挙動がより安定してきていると感じている」「それが両方のドライバーを助けることを願っている。なぜなら、予測不可能で思い通りに動かないマシンに乗り込むのは常に簡単ではないからだ」「そして今は、フィールド全体がとても接近していて、0.1〜0.2秒の差でQ2に進めたり、Q1で敗退したりする。本当に、とても競争が激しいフィールドなんだ」「だから、これからのレースで、マシンがより安定したウインドウに入っていれば、両方のドライバーにとって助けになることを願っている」