角田裕毅はF1イタリアGPで予選では健闘を見せたものの、決勝では接触によるダメージで苦しい展開となった。レッドブル・レーシングのチーム代表ローラン・メキースは予選の内容を高く評価しつつも、決勝で十分なデータを得られなかった点に不満を示し「クリーンサンプルが必要」と苦言を呈した。ローラン・メキースは、イタリアGP週末を終えて角田裕毅のパフォーマンスについてコメントし、マックス・フェルスタッペンとの比較や角田の課題について語った。
メキースはメディアに対し、25歳の角田裕毅の予選での走りには概ね満足した一方で、決勝レースペースに関しては不満を示した。レースではアクシデントが重なり、角田裕毅は厳しい展開を強いられたからだ。メキースはフェルスタッペンが勝利を飾った「スピードの神殿」モンツァでの角田裕毅の週末を振り返り、次のように語った。「予選を見れば、まだ良い週末だったと評価できる。Q1ではマックスとの差は0.2秒で、マックスはこの週末決して遅くはなかった」「それから、マシンに少し差がある状態でQ2ではマックスと0.2秒差で、誰もがQ2では間違いなく100%を出している。確かにQ3では差は大きくなったが、まず彼はQ3にマシンを入れた。これは非常に良いパフォーマンスだ。そして、彼はQ3で一番最初にアタックしたことも不利に働いた」「ショートランペースに関しては、角田裕毅にとって非常に良いサンプルだったと思う。ロングランペースについては、クリーンなレースデータが得られなかったのは残念だ」イタリアGPでの角田裕毅は、予選では印象的な走りを見せた一方で、決勝では苦い展開となった。30周目にリアム・ローソンと接触し、マシンのフロアを損傷。このダメージがレースの終わりを告げる決定的な要因となった。ローラン・メキースが角田裕毅に求めるものまたメキースは、シーズン終盤に差しかかる2025年の戦いの中で、角田裕毅に何を求めているのかについても言及。まず角田裕毅が「クリーンなレース」を走り切ることを最優先課題に掲げ、チームが彼のデータをきちんと分析できる状態を作る必要性を強調した。メディアに対して、メキースはイタリアGPでの角田裕毅の走りについて次のように述べた。「『クリーンサンプル』と言いたくなる。今日のサンプルは悪いものだったからだ。トップを走るレースは非常にクリーンだ。少なくとも良いスティントを得て、自分のパフォーマンスを読み取れる。しかし今回は、何も得ることが難しかった」と語った。日本GPを前にレッドブル・レーシングへ昇格して以来、角田裕毅は日曜のレースで苦戦を強いられてきた。元レーシングブルズのドライバーは、ここまで14戦でわずか4度しかポイントを獲得できていない。
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