角田裕毅は、前戦ベルギーGPの予選で新フロアの効果を最大限に活かし、自身初となる1セットのタイヤのみでのQ3進出を果たした。決勝ではピットタイミングの判断ミスによりポイントを逃す悔しい展開となったが、パフォーマンス面では前進を実感できる週末だったという。夏休み前ラストとなるハンガリーGPに向けては、確かな手応えとともにリベンジへの強い意欲を燃やす。
「ポイントを取れたときだけ飲める特別なドリンクがある」と語る角田裕毅は、渇望する1杯のためにも、気持ちを新たに週末へ挑む。前回の予選は有望な内容でした。決勝ではうまくいかなかったものの、そこから得た手応えや自信は今週末に持ち越せそうですか?角田裕毅: はい、予選は本当に良いステップでした。新しいフロアのおかげで自分でも大きく前進できたと感じました。実際、1セットのタイヤだけでQ3に進出できたのは初めてで、それだけ進歩があったということだと思います。残念ながら決勝ではピットのタイミングを逃してしまって、ポイントを失いました。本当に悔しかったです。ただ、ポジティブな面としては、言ってくれた通りペースはしっかりありましたし、予選の内容も良かったので、今週末も同じように、あるいはそれ以上のパフォーマンスを出してポイントを取りたいです。最近ポイントを取れていないので、すごく飢えている感じです。特に夏休み前なのでなおさらです。実はポイントを取れたときだけ飲める特別なドリンクがあるんですけど、取れないと飲めないんです。もうそのドリンクが恋しいので、絶対に取りにいきます。オンボード映像で、無線で「ボックス、ボックス」と言ったタイミングを見返しました。ちょうどピット入り口を過ぎた後でしたよね。あの瞬間が、ポイントを取れるかどうかの分かれ目だったように思えました。チームとはその後、あの件について話し合いましたか?角田裕毅:はい、本当に悔しかったです。ちょうどこの取材の直前にもエンジニアと一緒に振り返りをして、今後はどういうプロトコルでいくかという話をしました。特に今週のように変わりやすいコンディションでは、ああいうことを繰り返すわけにはいきません。通常、ドライラインはみんなが走る場所にできますが、オーバーテイクを狙うイン側はまだ濡れていることが多くて、簡単には抜けません。だからこそ、ピットのタイミングが非常に重要になるんです。もっとやれたことはあったと思いますし、実際、ピットインのコールは僕がピットエントリーを過ぎてから来たので、あの瞬間にすごくフラストレーションを感じました。数日はその思いを引きずりましたけど、今はだいぶ落ち着いています。でも、ああいうことは二度と起こさないようにしたいです。