角田裕毅がレッドブル・レーシングに移籍してマックス・フェルスタッペンと組むことになった。チームメイトキラーの悪名高いフェルスタッペンの過去のチームメイトたちの対戦成績をみてみよう。F1で10年以上のキャリアを持ち、4度の世界選手権、63勝、113回の表彰台、40回のポールポジションを獲得したマックス・フェルスタッペンは、F1史上最も成功したドライバーの一人となった。そのため、彼のチームメイトになるという見通しは、少し気が重いかもしれない。
その任務が、今、角田裕毅を待ち受けている。24歳の角田は、リアム・ローソンの厳しい開幕2レースの後、レッドブルが彼を交代させることを選択したため、日本グランプリからフェルスタッペンとチームを組むことになった。角田裕毅は、フェルスタッペンにとってF1で7人目のチームメイトとなるが、彼以前にその役割を担ったドライバーたちと比べて、角田はどのような成績を収めるだろうか?マックス・フェルスタッペンとガレージを共有した6人のドライバーが、フェルスタッペンと比較してどのようなパフォーマンスを発揮したのか、統計データを掘り下げてみた。カルロス・サインツ - トロ・ロッソ2015年(チームメイトとして19レース出場):予選対決:サインツ10勝 - フェルスタッペン9勝レース対決:サインツ7勝 - フェルスタッペン10勝獲得ポイント:サインツ - 18(ポイント獲得率36.8%)、選手権15位 / フェルスタッペン - 49(ポイント獲得率52.6%)、選手権12位ポールポジション:サインツ 0(0%) / フェルスタッペン 0(0%)表彰台:サインツ 0(0%) / フェルスタッペン 0(0%)勝利数:サインツ 0 (0%) / フェルスタッペン 0 (0%)2015年シーズンは、トロ・ロッソにフェルスタッペンとカルロス・サインツというルーキー2人が加入した。前者は17歳と164日という史上最年少記録でデビューを果たした。サインツは初レースでポイントを獲得し、早くも印象的な走りを見せた。一方、フェルスタッペンはエンジン故障によりリタイアした。この数字が示すように、2人のドライバーはシーズンを通して互角の戦いを繰り広げた。特にシーズン中盤には、サインツの方が機械的なトラブルによるリタイアが多かったが、2015年シーズンをより多くのポイントを獲得して終えたのはフェルスタッペンだった。サインツとフェルスタッペンは、2015年にはトロ・ロッソチームのルーキーとしてチームに加入した。2016年(チームメイトとして4レース):予選対決:サインツ 1勝 - フェルスタッペン 3勝レース対決:サインツ 2勝 - フェルスタッペン 2勝獲得ポイント:サインツ - 4(ポイント獲得率50%、完走率50%)、選手権12位(シーズン通算ポイント46)/フェルスタッペン - 13(ポイント獲得率75%、完走率75%)、選手権5位(シーズン通算ポイント204ポールポジション:サインツ 0(0%)/フェルスタッペン 0(0%)表彰台:サインツ 0 (0%) / フェルスタッペン 0 (0%)勝利数:サインツ 0 (0%) / フェルスタッペン 0 (0%)2016年は、フェルスタッペンとサインツのチームメイトとしての在籍期間はかなり短かった。フェルスタッペンはわずか4レースでレッドブルのメインチームに昇格したのだ。しかし、ドライバー交代前の数戦では、2人は再び互角の戦いを繰り広げた。3勝2敗でフェルスタッペンがわずかに上回ったが、両ドライバーとも技術的な問題によりリタイアに終わっている。ダニエル・リカルド - レッドブル2016年(チームメイトとして17レース):予選対決:リカルド11勝 - フェルスタッペン6勝 レース対決:リカルド10勝 - フェルスタッペン7勝獲得ポイント:リカルド - 220(完走率100%)、選手権3位(シーズン通算ポイント合計256) / フェルスタッペン - 191(完走率82.4%)、選手権5位(シーズン通算ポイント合計204)ポールポジション:リカルド 1(5.9%) / フェルスタッペン 0(0%)表彰台: リカルド8回(47.1%) / フェルスタッペン7回(41.2%)勝利数: リカルド1回(5.9%) / フェルスタッペン1回(5.9%)フェルスタッペンにとって新時代の幕開けとなったのは、2年目のシーズン開始から数戦でレッドブルにステップアップしたときだった。ダニエル・リカルドとチームを組むことになったオランダ人ドライバーは、ダニール・クビアトがトロ・ロッソに戻された。フェルスタッペンの加入は確かに記憶に残るものだった。若きドライバーはスペインでのデビュー戦で勝利を収めた。最終的には、より経験豊富なリカルドに直接対決では敗れたが、そのオーストラリア人はキャリア最高のランキング3位という素晴らしい年を過ごした。しかし、オランダ人はチームメイトと同等の勝利数を挙げ、表彰台は1つ少ないだけだった。リカルドとフェルスタッペンはトラック外では良好な関係を築いていたが、バイザーを下ろせばお互いを脅かすこともいとわなかった。2017年(チームメイトとして20レース):予選対決:リカルド7勝 - フェルスタッペン13勝レース対決:リカルド9勝 - フェルスタッペン11勝獲得ポイント:リカルド - 200(ポイント獲得率70%)でランキング5位 / フェルスタッペン - 168(ポイント獲得率65%)でランキング6位ポールポジション:リカルド 0(0%) / フェルスタッペン 0(0%)表彰台:リカルド 9(45%) / フェルスタッペン 4(20%)優勝回数:リカルド1回(5%)/フェルスタッペン2回(10%)2017年のキャンペーンはレッドブルにとって低迷したシーズンとなり、チームはしばしば信頼性の問題に直面した。フェルスタッペンはシーズン序盤はリカルドよりもリタイアが多かったが、終盤には調子を取り戻し、最後の6レースで2勝を挙げた。リカルドはシーズン終了までに多くのポイントを獲得したが、フェルスタッペンはスキルを磨き続け、予選とレース当日の直接対決ではチームメイトを上回った。2018年(チームメイトとして21レース):予選対決:リカルド7勝 - フェルスタッペン14勝 レース対決:リカルド5勝 - フェルスタッペン14勝獲得ポイント:リカルド170ポイント(61.9%のレースでポイント獲得)、選手権6位 / フェルスタッペン249ポイント(81%のレースでポイント獲得)、選手権4位ポールポジション:リカルド 2回(9.5%) / フェルスタッペン 0回(0%)表彰台:リカルド 2回(9.5%) / フェルスタッペン 11回(52.4%)勝利数:リカルド 2回(9.5%) / フェルスタッペン 2回(9.5%)勢いがフェルスタッペンに傾いたシーズン。リカルドは序盤の2レースで優勝したが、これはフェルスタッペンの厳しいスタートとは対照的だった。し...
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