角田裕毅へのレッドブルF1首脳マルコの「人種差別的」暴言が物議

角田裕毅とアイザック・ハジャーはパドックで悪名高い評判を得ている。 2人とも短気で感情を露わにし、無線で激しく怒りをぶちまけることが多い。 レッドブルは角田裕毅のこの性質を抑制するために努力してきたが、今度はルーキーのハジャーにも同じことを目指すことになる。ヘルムート・マルコはこれについて語りながら、彼らの民族性を話題に持ち込んだ。「角田は、何か言いたいことがあると5回頭を下げて謝る岩佐のような典型的な日本人ではない」とレッドブルのチーフアドバイザーはAMuSに語った「角田は思ったことを口にする」これは、ヘルムート・マルコが「角田は大胆だ」と言っているのかもしれないが、あまり良い響きではない。次に、角田裕毅のチームメイトの番が回ってきた。「そしてハジャーは南部の気質だ」予想通り、ソーシャルメディアでは81歳のマルコが人種差別的な発言をしたとして、非難の声が噴出した。 X（旧Twitter）のユーザーは、F1が「人種差別的暴言を許している」と非難した。レッドブルの鬼才が外国人嫌いや人種差別的な含みのある発言で批判の的になるのは、今回が初めてではない。過去には、セルジオ・ペレスに対する厳しい批判がオンライン上でファンから大きな反発を招いた。マルコは「彼は南米人であることを忘れてはならない。マックス・フェルスタッペンやセバスチャン・ベッテルほど集中力があるわけではない」と発言し、この発言は大きな論争を巻き起こした。 チーム代表兼CEOのクリスチャン・ホーナーは、マルコをレッドブルと関連づけることを避けることで彼を批判した。「彼はレッドブル・レーシングの一員ではない。だからこそ、我々は声明を発表しなかった」とホーナーは述べた。疑わしい発言により反発を招いたレッドブルのメンバーはマルコだけではない。特に、2020年のポルトガルGPでの出来事を巡り、チームラジオでランス・ストロールを非難した際に人種差別的で侮辱的な言葉を使ったとして、モンゴル政府がマックス・フェルスタッペンを強く非難した。フェルスタッペンは暴言を吐いた際、カナダ人ドライバーを「モンゴル人」と呼び、説明責任を求める声が巻き起こった。すでに評判が曇っている中、マルコの最近の暴言のような事件はレッドブルのイメージをさらに傷つけるだけだ。F1のベテランは、以前からホーナーに「PRの悪夢」とレッテルを貼られてきた。しかし、レッドブルのジャケットを着てパドックを歩き回っても、自分の発言に何の影響もない状態がいつまで続くのだろうか？ホーナーやレッドブルが今回介入するかどうかはまだわからない。