角田裕毅は、日本に帰国してホンダのファン感謝ファン感謝イベント『Honda Racing 2024 Season Finale』に出演しているが、2025年のレッドブル・レーシングのシートについては「質問NG」とメディアに通達があった。レッドブルは、2025年のセルジオ・ペレスの去就が不透明となっており、角田裕毅とリアム・ローソンのどちらかが後任としてマックス・フェルスタッペンのチームメイトになるのではないかとの憶測がなされている。
レッドブルF1のモータースポーツアドバイザーを務めるヘルムート・マルコは、月曜日に会議を開き、その結果を“今週中”に発表すると述べていてが、日曜日になってもレッドブルからの発表はなされていない。そんな注目の週に日本に帰国した角田裕毅は、ホンダのイベントの間にメディアの質問を受けたが、来季については「質問NG」とお達しがあったことが通達された。角田裕毅は、今週のアブダビテストでレッドブルのF1マシンを初ドライブしたが、チームからは「感銘を受けた」との評価を得たと語った。「(レッドブルは)スピードにはあまり問題がないことは分かっているはずです。彼らが気にしているのはフィードバックだったり、チームの中での振る舞い、クルマの中での振る舞いだったと思います」「彼らにとってそこが1番未知数のところだと思いいます。そこに集中しながら、今までと変わらずフィードバックをして、できるだけ細かく伝えるようにしました」テスト後にレッドブル・RB20は「自分のドライビングスタイルに合っている」と語っていた角田裕毅だが、乗る前は不安もあったと語る。「乗る前は、アダプトの不安もありましたが、実際にはすんなり乗れました。ホンダエンジンのドライバビティも身体にしみついているし、最初の1周目から違和感なく走ることができました」「運転する感覚は違いましたが、タイム差に比例するような感覚でした。ただ、一番はロングラン後のタイヤの持ちがぜんぜん違いました。やっぱりコーナリングでのダウンフォースがあって、滑りにくければタイムも安定するし、タイヤも長持ちするかなと思います」レッドブル・レーシングの雰囲気も楽しかったと語っていた角田裕毅だが、現在まで所属するRBとの違いについては次のように語った。「2つのチームはかなり違いますが、明るいところは似ているなと思います」と角田裕毅は語った。「僕たちのチーム(RB)は、スキンシップも多くてフレンドリーで、レッドブルはエネルギッシュな雰囲気です」「エネルギッシュなイメージですが、エンジニアリングやクルマといったところでは、すごく細かく聞いてきます。逆にそこは、意外と日本人の細かいところまで目を配る面が出るのかなとは思います」「あとはお互いが遠慮なくコメントをぶつけ合うエネルギーを感じました。僕たちのチームにもそれがないわけではないですが、そこが少し違うと感じました」噂のようにセルジオ・ペレスの契約解除でこじれているのか、リアム・ローソンに決まっていたが、テストの結果や世論によって角田裕毅で再考することになったのか。レッドブルからの発表にはまだ時間がかかりそうだ。