角田裕毅は、2024年F1アブダビGPの決勝でクラッチのトラブルに見舞われて入賞のチャンスを逃すことになった。F1アブダビGPの決勝で1台だけスタートで出遅れたマシンがあったが、それが角田裕毅だった。クラッチがうまく繋がらず、アンチストールが作動してマシンは前に進まなかった。
スタートのクラッチの問題について「クラッチがくっついた感じがあって、ストールしかけました」と角田裕毅は説明した。「アントストールに入って失速しました。キャリアでアンチストールを経験したことはありませんでした。初めてでした。特にミスをしたわけではないので、残念です」RBは、第22戦ラスベガスGPからレッドブル・RB20のギアボックスを移植しており、ここへきて、メカニカルな問題が発生したのかもしれない。その後、一時はポイント圏内でレースを進めていった角田裕毅だったが、ピットストップで再びクラッチの問題に見舞われる。「クラッチを引いた時にニュートラルに入りませんでした。何かメカニカル的な問題があったのかもしれません」と角田裕毅は語る。「レース中にすぐにフィードバックを得られなかったのは残念でしたが、ミーティングで確認したいともいます。ほぼ確実に何かあったと思います」これらのクラッチの問題がなければ、入賞の可能性もあったかもしれないと角田裕毅は語る。「ワンストップは厳しかったですが、その後は全力を出し切れたと思います。リカバリーも頑張れたと思います」「スタートが違っていれば、2つくらい順位は違っていたかもしれません。スタートで本当に苦しめられました」角田裕毅は、ミディアムタイヤで22周目まで第1スティントを走った。これは昨年とほぼ同じ周回数だ。「引っ張りすぎたという感じはあります。1ストップ戦略でしたが、タイヤデグラデーションが進んでいたので、そこまで伸ばす意味があったのか疑問です」今年、角田裕毅は30ポイントを獲得してランキング12位でシーズンを終えた。昨年は14ポイントの獲得でランキング14位だった。今年の成長について角田裕毅は「全ての面で成長を感じています」と振り返る。「特にドライビング中の態度やアプローチ、チームとの取り組み方が向上しました。プレッシャーへの対処も落ち着いてできるようになったと思います」姉妹チームのレッドブル・レーシングでは、セルジオ・ペレスが解雇され、RBのリアム・ローソンが昇格し、角田裕毅はRBに残留するとの見方が広まっている。2025年もRBのマシンで戦うこと位なった場合、どのような改善が必要かと質問された角田裕毅は「まだ足りない部分が多いです」とコメント。「特にアルピーヌやハースに完全に先行されてりる状況なので、まずは彼らに追いつくことが重要です」「開幕戦からしっかりと戦える状態にして、その後も開発を含めて右肩上がりのシーズンにしていけたらと思っています」
全文を読む