角田裕毅は、レッドブル・レーシングの将来のドライバー候補として真剣に考えられていない。クリスチャン・ホーナーは角田裕毅をリアム・ローソンとダニエル・リカルドを比較するための“ベンチマーク(基準)”としか見ていない。RBは、ダニエル・リカルドを解雇し、F1アメリカGPからリアム・ローソンを起用することを発表。リカルドは、セルジオ・ペレスの交代要員として評価されていたが、期待されたパフォーマンスを発揮できなかった。
セルジオ・ペレスの不振は深刻なものであり、2025年のレッドブル・レーシングのシートが疑問視されている。普通であれば、これまでニック・デ・フリース、ダニエル・リカルド、さらにはリアム・ローソンよりも優れたパフォーマンスを見せてきた角田裕毅が、セルジオ・ペレスの交代要員の座についてもおかしくないが、クリスチャン・ホーナーはそうは考えていないようだ。さらに角田裕毅は、リアム・ローソンが25年のレッドブル・レーシングのシートを獲得するためのダニエル・リカルドとひっかうする“ベンチマーク”として利用されるようだ。「昨年、リアムはシンガポールと日本で、いきなり速さを見せ、裕毅を打ち負かした。彼はタフなレーサーだ。我々はそれを知っている。彼は適応力が高い」とホーナーは語った。「確かに、彼が今年レッドブル・レーシングのマシンで我々のために行ったテストは、非常に有望なものだった」「我々は、裕毅が非常に速いドライバーであることを知っている。彼は間違いなくラップタイムを引き出すことができる」「彼(角田裕毅)はもはや新人ではない。グランプリレース参戦4年目となり、多くの経験を積んでいる」「彼をデータポイントとして、ダニエルと裕毅を比較してみた。残りの6レースでリアムがどのようなパフォーマンスを見せるか、非常に興味深い」さらにクリスチャン・ホーナーは、仮にリアム・ローソンが期待されたパフォーマンスを発揮できず、セルジオ・ペレスを放出するという決断をした場合、ダニエル・リカルドを起用する可能性さえ示唆された。「もちろん、リアムが仕事をこなせなかった場合、あるいはチェコが仕事をこなせなかった場合、どうなるかは誰にもわからない。ダニエルの能力はわかっている」