角田裕毅は、2024年F1イタリアGPでRBからアップグレードパッケージを託されたが不発。旧型パッケージを走らせるダニエル・リカルドの方が好タイムを記録している。RBは、モンツァ・サーキットに新型フロア、フロント/リアウイング、ビームウイング、気流改善を狙ったヘイローのフェアリング、リアビューミラーなどのアップグレードを持ち込み、角田裕毅のマシンにのみ搭載した。
しかし、角田裕毅は、最終プラクティスで旧型のダニエル・リカルドが0.64秒上回られ、予選でも0.044秒及ばずQ1敗退。最終的にダニエル・リカルドは12番手、角田裕毅は16番手という予選結果となった。グランドエフェクト時代が3年目を迎えた今年、トップチームでもアップグレードを投入したからといって決して速くはならない傾向が多くみられる。最先端のシミュレーターをもってしても、それをコース上で再現できないことが多い。レッドブルはイモラで投入したアップグレードが期待した効果を発揮せず、フェラーリはバルセロナで投入した新型フロアがポーパシングを再発させたことで不振に陥り、メルセデスもスパで投入したフロアの効果を実感できていない。RBもバルセロナで投入したアップグレードが不発でハースやアルピーヌといったチームにペース面で追い越された。そして、今回も角田裕毅に投入されたアップグレードは明確なパフォーマンスアップを達成できていないようだ。「今日はセットアップを変更しています。良くはなりましたが、まだ何かが欠けています」と角田裕毅は語った。中高速コーナーが足りず、バラバラな感じがします」「新しいフロアに関しては、機能してるのかどうかまだちょっとわからりません。きちんと理解する必要があります。でも、きちんと機能していたら、このような位置で終わっていないはずです。そういった点も含めて、しっかり理解する必要があります」「そもそもペースがなかったので、ショートランに集中していました。だから、明日のロングランに関しては不安も何も言えない感じです」