角田裕毅は、2024年F1オランダGPの決勝を17位で終え、「僕の方の戦略はうまくいかなかった」とチームがとった戦略に疑問を呈した。11番グリッドの角田裕毅は、スタートでソフトタイヤを選択した3人のドライバーの一人だった。だが、スタートでソフトの優位性を生かせずポジションを落とし、負のスパイラルに陥った。
そこからミディアム、ハードと繋ぐ2ストップ戦略をとった角田裕毅だったトラフィックのなかでペースは上がらず、ハードタイヤの最終スティントは1ストップ勢とほぼ同じシークエンスとなり、最終的にポジションを6つ落として周回遅れの17位でフィニッシュ。チームメイトのダニエル・リカルドが今回の主流となったミディアム、ハードと繋ぐ1ストップで14番グリッドとから12位と順位を上げてフィニッシュしたことを見ても、角田裕毅は自分の戦略は間違いだったと考えている。RBのテクニカルディレクターを務めるジョディ・エギントンも「裕毅の戦略は我々の望み通りにはいかなかったため、彼にとってレースは難しいものとなった」と認めている。RBのチーム代表を務めるローラン・メキースも「レースではポジションを上げるためにいくつかのことを試し、裕毅を2ストップレースにするというリスクを冒したが、明らかにうまくいかず、レースのほとんどでトラフィックに巻き込まれた」と認めた。角田裕毅は「戦略をガレージで分けたのですが、今回はうまくいきませんでした」と語った。「特に僕の方はうまくいきませんでした。2回のピットストップで50:50になることは分かっていましたが、ピットインした周回が遅すぎましたし、タイミングも間違っていました」「ソフトタイヤを使用し、スタートでポジションを1つ落としてしまったのは確かに理想的ではありませんでした。その後はトラフィックにはまり、常にダーティエアの後ろにいました」「スタートした位置から大きく順位を落としてレースを終えたのはかなり悔しいです。チームとしてもっと良い結果を残せたはずです。でも、僕たちはそこから学ぶことができますし、改善し、将来に向けて取り組きます」