ルイス・ハミルトンが、フェラーリ移籍を決断したことで、2025年のメルセデスF1チームに空席ができることになった。2024年のF1世界選手権は、前年とまったく変わらない顔ぶれがグリッドに並ぶが、ハミルトンの移籍により、2025年のドライバー市場に大きな混乱を招くことになった。今年のグリッドに並ぶドライバーのうち、13人(ランス・ストロールを含める)のドライバーが所属チームとの契約が切れる。
これまで、注目の的は、レッドブル・レーシングとの契約が期限を迎えるセルジオ・ペレスのシートだけだった。しかし、そこにメルセデスのシートが加わったことで、各ドライバーとそのマネージャーによる交渉が加速することになるだろう。すでにフェラーリのシート喪失の被害者となったカルロス・サインツ、ベテランのフェルナンド・アロンソやダニエル・リカルド、政治的な姿勢のないアレクサンダー・アルボン、そして、メルセデスの契約ドライバーであるエステバン・オコンなどの名前がルイス・ハミルトンの後任候補に挙げられている。特にアロンソは、セバスチャン・ベッテルの引退が決定した直後にアストンマーティン移籍を確定させており、彼のマネジメントがすぐに行動を起こしていることは想像に容易い。また、過去にニコ・ロズベルグの後任としてトト・ヴォルフがマネジメントを担当していたバルテリ・ボッタスが加入したように、メルセデスの契約ドライバーであるオコンという線も可能性が高い。そして、2024年でチームとの契約が切れるドライバーのひとりが角田裕毅だ。ホンダドライバーである角田裕毅は、レッドブルのセルジオ・ペレスの後任候補としての序列は低く、ホンダがパートナーとして復帰する2026年にアストンマーティンに移籍するとの噂もある。アストンマーティンの噂について角田裕毅は「ソーシャルメディアで、レッドブルは僕がすでにアストンマーティンに行くと思っていて、だから僕をレッドブルに乗せないというのを見ました」と語っている。「ソーシャルメディアだから、それが本当かどうかはわかりませんが、もしそうだとしたら、それは事実ではありません。とにかく、僕は自分のパフォーマンスを見せて、僕がレッドブルの一員となる本物の素材であることを確信させなければなりません」「もしそうだとしたら、僕はそれに満足していません。なぜなら、それは真実ではないからです。彼らがまだエンジンを供給しているホンダとどのような会話をしているのか僕には分かりません」「でも、ホンダとしては、いつか日本人ドライバーが成功するのであれば、私がどこに行こうとも気にしないということです」「彼らは日本人ドライバーの成功を望んでおり、その成功のために協力できれば当然幸運ですが、そうでくても、彼らはそんなことは気にしません。そしてそれが僕が気に入っているところです」「彼らはアストンマーティンにこだわっていません。ただ、ただ僕をドライバーとして成功させるための角田裕毅というドライバーだけに焦点を当てています」元チャンピオンチームであるメルセデスF1のシートが空くという状況はすべてのドライバーにとってチャンスだ。ハミルトンがメルセデスを去る業界。角田裕毅がその可能性を閉ざす理由はない。2024年で契約が切れるF1ドライバーカルロス・サインツ(フェラーリ)フェルナンド・アロンソ(アストンマーティン)ランス・ストロール(アストンマーティン)エステバン・オコン(アルピーヌ)ピエール・ガスリー(アルピーヌ周冠宇(ザウバー)バルテリ・ボッタス(ザウバー)角田裕毅(VCARB)ダニエル・リカルド(VCARB)ニコ・ヒュルケンベルグ(ハース)ケビン・マグヌッセン(ハース)アレックス・アルボン(ウィリアムズ)ローガン・サージェント(ウィリアムズ)